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» 2010年06月21日 08時38分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安が後退、好調な企業業績を受けて堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10450.64△16.47

<NASDAQ>2309.80△2.64

<為替:NY終値>90.73-90.79

欧州金融不安が後退、好調な企業業績を受けて堅調

 EU(欧州連合)が銀行のストレステスト(資産査定)結果を7月に公表することを決定、欧州銀行の財務不安が薄れるとの見方が出たことや金先物が最高値更新となったことで、金鉱株が買われたこと、好調な業績を示す企業が散見され、素直に買われていたことなどから堅調となりました。ただ、週末の手仕舞い売りやオプションや先物の決済日に絡む手仕舞い売りもあって上値も限定的となりました。それでも、信用収縮の動きが一段落となったこともあり、堅調な地合いとなりました。

 ナスダック指数はさすがに目先的な過熱感もあり、軟調となる場面もあったのですが、業績が好調とされるハイテク銘柄などが買われ、堅調となるなど、足元の業績を見直す動きも見られます。中国元の切り上げの影響なども懸念されますが、企業業績の先行きに安心感が出れば、かげりも見られる個人消費や雇用、住宅などに対する懸念も薄らぎ、一段と楽観的な見方となって、業績を織り込むような格好で戻りを試す展開となるのでしょう。目先的には過熱感もあり、押し目を探るような動きも見られるのかもしれません。

 個別には建機販売が増加に転じたと発表したキャタピラーが買われ、デュポンなど景気敏感株も高くなりました。金先物価格が最高値を更新したことでニューモント・マイニングやパブリック・ゴールドなど金鉱株も堅調、欧州金融不安が薄れたことで、JPモルガン・チェースやシティグループなども高く、アップルも利益確定売りに押されて上値は重いものの業績期待から堅調となりました。IBMやインテルなどハイテク銘柄には利益確定売りに押されるものも目立ち、指数の上値を抑える要因となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は全くと言っていいほど方向感はなく、閑散とした展開になりました。海外動向を中心に懸念材料も見られるのですが、ある程度織り込まれているということで、特に売り材料視されることもなく、為替も動きはなく、手掛かり難の中、小動きとなりました。欧州金融不安、米国金融規制強化、中国の金融引き締め懸念などに加え、欧州でも金融規制強化の動きがあり、米国景気減速懸念もああり、また、中国でもスト続発で賃上げの問題もあり、ある程度織り込まれているものの、まだ何が出てくるのか分からずに買い切れないと言うことなのでしょう。

 週末の米国市場は堅調となったのですが、中国元の切り上げの影響が取り沙汰され、今の時点(6:30AM)では小動きとなっていますが、円が連れ高となるようであれば、調整気分が強まるものと思われます。実際には中国元の切り上げの影響は軽微であり、日本企業にとってはニュートラルと見てもいいのでしょうが、同じ「アジア通貨」と言うことで連れ高するようであれば、輸出企業を中心に一旦手仕舞い売りが嵩むものと思われます。一方で、金価格が最高値を更新、原油価格も堅調となったことなどから、非鉄株や商社株などは底堅い堅調な展開が期待され、幕間つなぎ的に買われる場面もあるのかもしれません。

 日経平均がこの10000円水準で底堅さが確認されるのか、いったん9800円から900円水準での押し目を確認するような展開になるのかが注目されます。中国元の問題が取り沙汰されて買い手控えられる中で手仕舞い売りに押されるようであれば、9800円〜900円水準まで下落となるのでしょうし、一瞬反応しても買い戻しなどが入れば10000円水準での底堅さを確認するような展開になるものと思います。上値は10000円水準での底堅さを確認するような展開になっても、中国元の切り上げの影響を見極めたいということで限定的となるのでしょう。

本日の注目点

◇5月の全国百貨店売上高(日本百貨店協会)

◇5月のコンビニエンスストア売上高(日本フランチャイズチェーン協会)

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