初のAMG専用モデル 「メルセデスベンツ SLS AMG」(2/3 ページ)

» 2010年06月16日 08時00分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

 エクステリア、インテリアともに、航空機からヒントを得たというディテールが随所に盛り込まれている点も大きな特徴だ。例えば、フロントノーズの円錐状に突出したエンブレム部や空調の送風口などは、ジェットエンジンのインテークをイメージさせるもの。

エキサイトイズム

 また、インテリアのセンターコンソールは航空機のコクピットを参考にしたものだ。その中でエアロダイナミクスやドライバーを中心とした操作系などには、AMGが得意とするレーシングカーの機能性をミックスさせている。これらによりSLS AMGは、実に個性的なスタイルのスポーツカーに仕立て上げられている。

エキサイトイズム
エキサイトイズム

 その特徴的なボディシェルを始め、スペースフレーム構造を持つシャシーを含めたボディ全体の95%以上はアルミニウム製である。ホイールについても軽量特性を重視。新開発技術「フローフォーミング」を取り入れたAMGホイールを採用するなど、綿密な軽量設計によって、全長4638ミリ×全幅1939ミリ×全高1262ミリというSLS AMGのクーペボディは車重1620キロに抑えられている。

エキサイトイズム

 軽量であることに加え、運動性能を高めるべく低重心にこだわった設計もポイントだ。フルアルミニウム製となるSLS AMG専用高剛性スペースフレームの低重心設計はもちろん、パワーユニットではエンジンのローマウント化に大きな効果をもたらすオイル潤滑システム(ドライサンプ)を採用。パワートレイン配置はフロントミッドシップに加え、前後重量配分の最適化に効果的なトランスアクスルレイアウト(トランスミッションをデフ側に配置)が取り入れられており、47:53という前後重量配分比を実現した。モータースポーツの世界を知り尽くしたAMGらしい、走りへのこだわりに満ちたシャシーである。

エキサイトイズム

Copyright (C) 1997-2014 Excite Japan Co.,Ltd. All Rights Reserved.