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» 2010年06月09日 17時32分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:持高調整の売りも嵩んで大幅安 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9439.13円 ▼98.81円
売買高 20億4005万株
日経平均先物 9480円 ▼50円
売買代金 1兆3850億円
TOPIX 850.37 ▼7.96
値上がり銘柄 493銘柄
東証マザーズ指数 410.65 ▼5.84
値下がり銘柄 1063銘柄
日経ジャスダック平均 1245.94円 ▼8.88円
変わらず 115銘柄
騰落レシオ 65.43% ▼4.63%

日経平均

米国株高、経済指標も予想を上回ったにもかかわらず持高調整の売りも嵩んで大幅安

 米国ではダウ平均が大幅高となり、商品相場も底堅く、為替も落ち着いており、信用収 縮の持高調整は一段落となったと思われたのですが、日本市場は売り先行となりました 。寄り付き前に発表された5月の機械受注が予想を上回ったのですが、予想を上回った ことで円が買われて円高になったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベー ス)が売り越しと伝えられたことに加え、週末のSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑 から先物にまとまった売りが出る場面もあり、指数は一時大幅下落となりました。さす がに5月の安値水準=9400円を割り込むところでは買戻しも入り、戻り歩調となりま したが、戻り切らずに方向感のない展開となりました。

 後場に入ると寄付きから売り直されて大幅下落となりました。特に材料が出たわけでも ないのですが、センチメントが下を向いているところに持高調整の売りが見られると目 先筋を中心に売り急ぐことになるようです。目先の需給要因で売られ欧州金融不安など で疑心暗鬼になっている中で株価が下がるとますます弱気になって売り急ぐことになる ようです。オプションや先物のSQを控えてのヘッジ売りなども見られるようで先物主 導となる場面も多く見られました。最後はさすがに買戻しも入り下げ幅縮小となりまし たが、戻り切らず、大幅安となりました。

 小型銘柄は比較的値持ちの良い時間帯も多かったのですが、見切売りが嵩み最後は売り が優勢となりました。東証マザーズ指数は大幅安、日経ジャスダック平均も軟調となり ました。先物は朝方から仕掛け的なまとまった売りも見られ、指数を下押す場面も見ら れました。SQを控えた思惑もあるようで、まとまった売りは散発的に出るに過ぎない のですが、買い急ぐ動きはなく、戻りも限定的となっていました。

 いろいろと理由付けはなされているようですが、SQに絡む持高調整の売りが本日の下 落の大きな要因と思われます。オプションに絡むヘッジ売りもあったものと思われ、特 に材料が見られないなかで大きく下押す展開となりました。ここのところの相場を見て いるとますます2006年の時と同じようなパターンになっています。2006年の時も4月の 初めに高値をつけて6月の中旬に安値となって急反発となっており、今回もそろそろ反 発となるのかもしれません。因みに当時の高値から安値までの下落率を今年の高値に当 てはめると9200円程度になります。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 5月安値水準まで下落となりました。RSIも上昇が止まり、ストキャスティックスは 下落を続けて下値余地もあり、まだ下値を試す動きが続くのかも知れません。ストキャ スティックスが底値圏まで下落となれば反発、少なくとも転換線までは戻るのでしょう し、下落が続いている基準線までの戻りを試すことになりそうです。

TOPIX

NYダウ

 5月安値を割り込みました。RSIもまだ低い水準ですが下落となり、ストキャスティ ックスも下落が続いているのですが、下値余地もあり、5月安値圏での底固めとなるの か、安値を抜けたことでもう一段の下落となるのか、いずれにしても反発まではもう少 し時間がかかりそうです。

円相場

NYダウ

 雲の中で軟調ながらも底堅い動きとなっています。RSIもストキャスティックスも方 向感がなくなり、中途半端な位置にあって遅行線は日々線に上値を押さえられて基準線 にサポートされています。遅行線が日々線の安値の日柄で底入れとなるのか、あるいは 遅行線が日々線に絡むところまで調整が続くのか、いずれにしてもそれまでは大きな動 きはなさそうです。

銘柄ピックアップ

機械受注は予想を上回ったが反応は鈍い

ファナック(6954) 9630 △70

朝方発表になった5月の機械受注が予想を上回ったことや、産業用ロボットを7割増 産すると新聞で報じられたことが好感されて買い先行となりましたが、先物主導で全体 に売りが嵩むなかで目先筋の見切売りも加わり、軟調となる場面もあるなど波乱含みと なりましたが、最後は堅調となりました。

Uアローズ(7606) 1091 ▼23

 特別損失を計上すると新聞で報じられましたが、織り込み済みということに加え、足 元の売上が好調ということで買い先行となりましたが買い一巡後は地合いの悪さに押さ れて軟調となりました。

日製鋼(5631) 803 ▼6

 米社と仏社がインドでの原子力発電所建設に際し、日本製鋼所製の原子炉容器を利用 する意向で、米国とフランスがインドとの原子力協定を締結するように要請したと新聞 で報じられました。締結された場合、日本製鋼所もインドでの受注が可能になることが 好感されて買われ大幅高となる場面もあったのですが、持高調整の売りに押されて軟調 となりました。

三菱自(7211) 114 ▼1

 4月から一般向け販売を始めた電気自動車は2012年に軽商用車を投入するなど拡充、 インドや中国での現地提携企業との共同生産も検討していると新聞で報じられ、小型自 動車の生産拡大期待もあって買い先行となりましたが、上値も重く冴えない展開となり ました。

三井住友(8316) 2592 ▼17

 金融株全般に冴えない展開となりましたが、特に売り急ぐ理由もなかったのですが、 今国会で郵政改革法案が成立するのかどうかを見極める動きや欧州金融不安からの買い 手控えもあって軟調となりました。

ロックフィール(2910) 1219 △35

 昨日の引け後に2011年4月期の連結純利益が前期比28%増となりそうだと発表、収益 回復を素直に好感する買いが入り堅調となりました。

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