“仕分け”られるサラリーマンの小遣い……今年はいくら?

» 2010年06月09日 08時00分 公開
[Business Media 誠]

 サラリーマンの小遣いが、大幅に減少していることが明らかに――。

 レイクが行った調査によると、サラリーマンの1カ月分の平均小遣いは「4万600円」と、昨年の4万5600円より5000円減少していることが分かった。昨年は対前年700円のマイナスだったが、今年は大幅なダウンに(関連記事)。小遣いのピークはバブル期、日経平均株価のピークを記録した1989年の翌年の7万6000円。その後、株価の下落と連動するかのように小遣いも下降傾向が続き、2004年には3万8300円とバブル期から半減した。その後2005年から3年間は回復基調だったが、2007年からは一転して3年連続の減少。「株価ダウン、景気悪化による給与の伸び悩みやボーナスの削減などが、小遣いにも影響しているようだ」(レイク)

(出典:レイク)

 小遣いを年代別で見てみると、20代が最も多く4万4500円。30代では4万100円。40代、50代では3万円台となり、未婚者の多い20代と、30代以上とで差が見られた。また今年は、前回調査に比べすべての年代で金額が減少した。減少額は20代が最も小さく、1100円の減少にとどまったが、30代では7200円、50代では6800円のダウンと、30代以上で減少額が大きかった。地域別で見てみると、首都圏とそれ以外の地域の開きが大きかった。特に関西圏での減少幅が大きく9300円もダウン。一方、首都圏では前年から1200円のアップに転じ、5万1800円となった。

理想の小遣いはいくら?

 理想の小遣いはいくらくらいだろうか。理想の平均小遣いは「6万1300円」と、昨年(

7万2900円)より1万1600円のマイナスとなった。理想の小遣いと現実の小遣いの差額は平均で2万700円と、昨年の2万7300円に比べて6600円縮まった。「2008年秋に始まったリーマンショック以降、不安定な景気が続く中で、理想金額への意識が控えめとなっているようだ」(レイク)

 年代別で見てみると、理想の小遣いが最も高いのは20代で6万5100円。昨年の調査で理想の小遣いが7万円台であった30〜50代が、今回は30代で6万1700円、40代と50代でも5万円台。また地域別では、首都圏では理想金額が7万5800円で前回から1万1600円の減少、関西圏では5万9600円で前回から1万2800円ダウンした。東海圏では昨年に引き続き実際の小遣いとの差額が1万7800円と最も差が小さかった。「東海圏のサラリーマンは理想金額を高望みせず、現実的な傾向があると言えるかもしれない」(レイク)

(出典:レイク)

 インターネットによる調査で、全国の男性サラリーマン1000人が回答した。調査期間は4月16日から4月17日まで。

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