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» 2010年06月09日 08時00分 UPDATE

それゆけ! カナモリさん:ANA My choiceに学ぶ、値下げ&無料時代の逆張り (1/2)

牛丼、居酒屋に代表されるように、「チキンレース」ともいうべき果てしなき値下げ合戦が各業界で展開されている。収益化のメドすら怪しいような無料サービスも散見される。そんな環境下で、「無料サービスを有料化」して好評を得ている全日本空輸(ANA)の例を考えてみたい。

[金森努,GLOBIS.JP]
GLOBIS.JP

それゆけ! カナモリさんとは?

グロービスで受講生に愛のムチをふるうマーケティング講師、金森努氏が森羅万象を切るコラム。街歩きや膨大な数の雑誌、書籍などから発掘したニュースを、経営理論と豊富な引き出しでひも解き、人情と感性で味付けする。そんな“金森ワールド”をご堪能下さい。

※本記事は、GLOBIS.JPにおいて、2009年6月4日に掲載されたものです。金森氏の最新の記事はGLOBIS.JPで読むことができます。


ah_kana1.jpg Creative commons. Photo by Hong Kong dear Edward

 5月28日付日経MJのコラム「着眼 着想」で、ANAの機内サービス「ANA My Choice」が取り上げられていた。「『高級』に満足感 快適な空の旅」というサブタイトルが記されている。

 記事によると、2009年12月にプレミアムクラスなどで提供される食事・酒類をエコノミー席で販売する同サービスが開始され、4月から国内線エコノミー席での飲み物の無料サービス終了と時を同じくしてサービスを拡充したという。取り扱う商品はスターバックスのコーヒー、千疋屋のみかんジュース、自社開発のオニオングラタンスープなど20品目。ジュースとスープはともに1日700〜1000個を販売する人気商品だという。

 無料サービス終了に際しては、ネット上でも「ジュースぐらいは飲みたい」とか、「あのスープが飲めなくなるのか」と惜しむ声や不満を呈する意見も多く見受けられた。しかし、現在ではそれを上回る高評価を獲得しているということなのだろう。

 では、そのポイントはどこにあるのだろうか。

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