また最近は家具以外の分野にも積極的だ。この「MOON」は月を半分に割ったような形状のフルーツボウル。シンプルなアイテムに見えるが、こういう複雑な「型」をつくれるカルテルだからこそ、販売できる商品だ。
プラスチックの家具というと「安くて軽快」と思う人も多いだろう。しかしカルテルの家具は、プラスチックといってもレベルが違う。なぜイミテーションが市場に出回らないのか? それは緻密なデザインを樹脂で実現するのは、容易に真似できるものではない。
逆説的にいえば、だからデザインが必要であり、製造にはイタリアのものづくりの魂が込められている。ゆえに真似されることもなく、品質とブランドを守り続けていられるのだ。
もちろん、その魂は「KARTELL GALLERY」として本店のギャラリーにも登場した吉岡徳仁氏のアクリル家具のシリーズ「THE INVISIBLES」にも見て取れる。
カルテルは、日本でもデザイン家具ブームの火付け役として一役買ったブランドだが、まだまだその進化は止まらない。
Copyright (C) 1997-2014 Excite Japan Co.,Ltd. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング