日本の“seifuku”を世界に――「なんちゃって制服」の殿堂、CONOMi物語(2/4 ページ)

» 2010年06月08日 08時00分 公開
[アジアンビート編集部]
アジアンビート

ブランド制服コレクションに1000人の女の子が集まる

 そこでまず、東京進出の第一歩として、2007年に2日間限定の展示会、「ブランド制服コレクション」を実施した。ホームページだけの告知だったにもかかわらず、そのイベントには1000人以上の女の子たちが集まった。驚きながらも手ごたえを感じた瞬間だった。

 そして、2008年。今も春のシーズンにはお店内に入りきれないほどのお客さんが来店する「なんちゃって制服」の殿堂、CONOMi原宿店が誕生したのだ。これまでになかったジャンルのショップとしてファッション誌を始め、新聞、テレビとメディアからの取材も相次いだ。

 さらにその掲載された記事を見たほかのメディアからも数珠つなぎに取材を受けた。お客さんもどんどん増えていく。商品を見て、買って喜んでもらえる。見事な好循環だった。

 ただ、これは自然発生的な出来事ではなかった。『下妻物語』に始まるロリータファッション、アニメ好きのアキバ系ファッションなど、日本独特のポップカルチャー・ファッションブームという下地があった。そして何といっても、お客さんである女の子たちからの「かわいい制服を着たい」という需要があったからこそ、巻き起こった旋風だった。

 2009年春からはCONOMiのオリジナルブランドを立ち上げた。今や発売1カ月で完売するなど、すでに大人気の商品ラインとなっている。CONOMiでは、お店に来る女の子の声を直接聞いているからこそできること、「女の子たちの夢をかなえてあげたい」という気持ちを今でも持ち続け、心からそう願っているのだという。

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