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» 2010年06月07日 15時59分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:週末の米国市場安やユーロ安を嫌気して売られ、大幅安 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9520.80円 ▼380.39円
売買高 20億0953万株
日経平均先物 9510円 ▼420円
売買代金 1兆4476億円
TOPIX 859.21 ▼30.95
値上がり銘柄 41銘柄
東証マザーズ指数 409.38 ▼15.48
値下がり銘柄 1607銘柄
日経ジャスダック平均 1251.46円 ▼15.14円
変わらず 24銘柄
騰落レシオ 65.36% ▼4.20%

日経平均

週末の米国市場安やユーロ安を嫌気して売られ、大幅安

 週末の米国市場が大幅安となったことやユーロを中心に信用収縮から円高となったことを嫌気して売り先行となりました。先物を筆頭に売り気配から始まるものが多く、寄付きから気配を切り下げ大きく売られる展開となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡した後も売りが嵩み、株が売られるから円高になり円高になるから株価売られるといった状況でほぼ全面安となりました。

 後場も若干底堅さは見られ、買戻しが入ると戻りかける場面も見られましたが、週明けの米国市場動向などを見極めたいということもあり、大幅安水準での小動きとなりました。節目と見られる9600円を割り込み、節目の下値水準である9500円水準まで一気に下落となるとさすがに下げ渋りも見られたのですが、信用収縮からの売りは止まらず、買戻しを急ぐ動きもなく戻りの鈍い展開となりました。欧州でも米国でもそして日本でもリスク許容度の低下には敏感に反応する格好で、最後まで戻り切らず大幅安となりました。

 小型銘柄も見切売りに押されて安いものが多く、東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均も大幅下落となりました。先物は朝方からまとまった売りが断続的に見られ指数を下押す一因となっていました。後場に入ると目先筋のまとまった買戻しも散発的に見られましたが、指数を大きく押し上げるようなことも、反転させるような断続的な買戻しもありませんでした。最後は見切売りやヘッジ売りが嵩み上値を押さえる要因となりました。

 首相交代も先週末に少し反応しただけで、株式市場では材料視されていません。海外での信用収縮の動きが強く、リスク許容度の低下から有無を言わせず売られるものも多く見られます。日経平均は下値の目処と見られていた9500円〜600円水準まであっさりと下押し、この水準からは底堅さも見られるのでしょうが、「セリングクライマックス」という状況には程遠く、もう一段下落し、9000円を意識するとろを試して急反発となるのか、この水準で底値固めとなって反発となるのか、更にリスク許容度を低下させるような悪材料が出ない限り、いずれにしても早い時期に反発は見られるものと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 一気に転換線を割り込んで下値を試す動きとなりました。RSIはまだ低い水準ですが、下落となる可能性が出ており、ストキャスティックスもまだ上値余地もあるのですが高値圏からの下落となってもおかしくない格好で、下値を試しながらも底堅いような波乱含みの展開となるのかもしれません。落ち着きの無い動きのなかで底値を確認することになって来るものと思います。

TOPIX

NYダウ

 転換線を割り込んで下値模索となっています。日経平均と同様にRSIは戻り切らないうちに下落となりそうであり、ストキャスティックスも高値圏で上値余地もあるのですが、下落を示唆しているようにも見られます。転換線に上値を押さえられながら下値を探る動きが続くのではないかと思います。

円相場

NYダウ

 雲の上限を意識して今度は雲の下限=基準線のサポートを確認するような展開となっています。RSIは上値余地はあるのですが、もみ合いとなり、ストキャスティックスは高値圏からの調整を示唆しているので、下値を固める動きが続きそうです。雲のねじれの日柄で、上に行くのか下に行くのか方向が決まりそうです。

銘柄ピックアップ

信用収縮から売りが嵩んでほぼ全面安

SUMCO(3436) 1737 △38

 ほば全面安の中で堅調となりました。先週末に発表した2010年2−4月期の連結決算で、半導体向けシリコンウエハーの需要回復や減価償却費の減少で前年同期から赤字幅が縮小、業績改善を好感する買いが入りました。

日立造(7004) 118 △4

 数少ない上昇銘柄となりました。2014年を目処に大型燃料電池事業に参入すると新聞で報じられたことが収益拡大期待となったことや値動きの良い銘柄ということもあって目先筋の買いも入り大幅高となりました。

日 立(6501) 345 ▼26

 円高を嫌気してハイテク銘柄が全般的に売られたことに加え、憶測の域を出ない報道ということですが、英国での鉄道車両の納入がキャンセルとなると一部のメディアで報じられたことが嫌気されて大幅下落となりました。

三菱自(7211) 116 ▼3

 新興国で新たに生産する小型車を仏社にOEM(相手先ブランドによる生産)供給する方向で同社で交渉に入ったと報じられたのですが、想定された提携ということで材料視されず、円高を嫌気する動きから売られました。

ヤマダ電(9831) 6070 ▼290

 信用収縮から利益確定売りを急ぐ展開となったことや民間調査会社が5月の家電量販店での薄型テレビの月間販売額が25カ月ぶりに減少に転じたと報じたことが嫌気されたものと思います。

KDDI(9433) 420500 △7500

 同社が出資する通信会社が高機能携帯端末などで高速無線通信を利用できる無線LANルーターを増やすと伝えられたことが好感されて買われ堅調となりました。

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