コラム
» 2010年06月07日 08時00分 UPDATE

ちきりんの“社会派”で行こう!:気軽にUstreamに出演しても大丈夫ですか? (1/2)

犯罪を犯したときには中学校の卒業アルバムが報道され、就職活動ではTwitterの内容がチェックされることもある現代。動画検索技術が高まると、思わぬ波乱が巻き起こるかもしれない、とちきりんさんは語ります。

[ちきりん,Business Media 誠]

「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは?

はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。

※本記事は、「Chikirinの日記」において、2008年1月13日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。


 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)の日記などで、自分の悪行を自慢気に語って問題になる人がいたり、就活や転職活動の一部始終を赤裸々にネット上に綴る人を見たりすると、その無防備さに驚かされることも多いのですが、最近は動画でも同じことが起こり始めています。

ah_kigaru1.jpg YouTube公式Webサイト

 というのも、先日ある動画サイトを見ていたら、ちきりんの知っている人がいきなり画面に登場してビックリしたからです。名前や所属は出ていませんが、その人の知り合いであれば、誰なのか明確に分かるレベルで顔が映っています。カメラに向かって話しているので、本人も「自分が撮影されていること」は理解しているし、了承しているようです。

 でも、本人は映像がそのように万人に公開されていることを知っているかどうか、そこまで理解して録画を了承したかどうかはかなり疑問です。なぜなら、「分かっていたら、OKしていないのでは?」と思えるような内容の動画だったからです。

 考えてみると、「撮影されること」に関しては、比較的気安く了承してしまう場合もありそうです。今は携帯電話などでも簡単に撮影できるので、飲み会やクラブで騒ぎながら撮影したり、旅行先で友人からいきなり携帯を向けられてムービー録画されてしまったりすることもあるでしょう。

 しかし、多くの場合、その動画が撮影された後にどう扱われるかを考えると、本人にコントロールの権利がないことがほとんどです。撮影する時からデジタルデータなので、ファイル転送も非常に簡単です。いったんネットに公開されれば、すべてのデータを削除することは不可能に近く、長期にわたって無防備な状態で放置される可能性も高いです。前の彼女との飲み会で撮った動画などが、ほかの女性と結婚して子どもができてからもずっとネットに残っている、などというのも出てきそうですよね。

 動画サイトで見つけたちきりんの知り合いは夢が大きい人なのですが、その人が将来公人になった時(選挙にでるとか、社長になるなどの場合)、こういう映像がパブリックに出回っていることをどう思うかなと想像すると、ちょっと複雑です。

 過去にキャバクラで働いていた経歴が問題視された女性議員がいましたが、今後は“キャバクラで遊んでいるところが映った動画が見つかって問題視される議員”だって現れるかもしれません。政治家が大臣になる時、スキャンダルの素がないか確認することを“身体検査”と呼ぶようですが、今後は「変な動画が出回っていないか」なども含めた身体検査が必要になるかもしれません。

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