新たなるカルチャー発信拠点「TABLOID」

» 2010年06月04日 08時00分 公開
[松浦明,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

エキサイトイズムとは?

「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。

※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 東京・湾岸エリアに、新たなるカルチャー発信拠点となるオフィス・商業複合施設ビル「TABLOID(タブロイド)」がオープンした。

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 ゆりかもめ「日の出」駅から徒歩1分ほどのロケーションに位置するこの施設は、かつて産経新聞社の印刷工場だった建物をオフィス・商業複合施設にコンバージョンしたもの。「TABLOID」という名称は、タブロイド紙の印刷工場だったことにちなんで付けられた。

 外観のファサードからはコンテンポラリーな空気感が匂いたつ。コンバージョン(用途転換)というだけに、構造自体はほとんど手を付けずに仕上げられているが、中に一歩踏み込むと、それが元は昭和44年に稼働開始した古い印刷工場だったとは思いがたいほどモダンな空気感に包まれる。

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 コンバージョンの指揮はリノベーション会社「リビタ」が担当。同社のディレクションのもとに、壁画家の神谷節氏など、さまざまなクリエーターが参加、内外装は新旧融合の独特かつ実験的なイメージを打ち出している。

 地上4階地下1階のうち、3〜4階はオフィスやショールーム。3階をのぞく各フロアは、オフィススペースとアートスペースが雑多に混在し、全体を通じて19区画が展開する。

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 施設内でもっとも特徴的なのが、4階までの吹き抜けで2階部分に幅広いキャットウォークをもつ340平方メートルの空間。ここは先月、レディ・ガガがライブパフォーマンスを行ったことで一躍脚光を浴びた場所でもある。今後も、同様のライブやイベント、撮影スタジオなど多目的な用途に使用される予定だ。

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 どことなくカオスティックな印象もあるが、逆にN.Y.のSOHOにアートが咲き乱れた時代や、次々と新たなカルチャーを生み出すロンドンのSOUTH BANKのような、“混沌”さゆえの底はかないパワーを感じる。今後、同施設に集うアーティストたちがどのように作用し合い、刺激し合って新たなカルチャーを生み出すのか。注目が集まっている。

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TABLOID(タブロイド)

東京都港区海岸2-6-24


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