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» 2010年06月02日 17時22分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:首相辞任などを受けて買われたものの、売りに押されて大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9603.24円 ▼108.59円
売買高 22億2241万株
日経平均先物 9610円 ▼130円
売買代金 1兆5336億円
TOPIX 870.05 ▼9.99
値上がり銘柄 332銘柄
東証マザーズ指数 412.90 ▼0.38
値下がり銘柄 1240銘柄
日経ジャスダック平均 1258.05円 ▼4.76円
変わらず 103銘柄
騰落レシオ 70.93% ▼1.32%

日経平均

首相辞任などを受けていったん買われたものの、持高調整の売りに押されて大幅下落

 米国株が大幅下落となったことから、売り先行となりました。特に売り急がなければならない理由もなかったのですが、信用収縮の動きから持高調整の売りも多く見られたようで、大きな下げとなる場面もありました。前場中ごろに首相辞任、民主党幹事長辞任が伝わると円安となったことに加え、政策の変更を期待するように買われ堅調となりました。それでも持高調整の売りに上値を押さえられ上昇も限定的となりました。

 後場に入ると売りものがちの始まりとなり、持高調整の売りに加えて目先筋の見切売りも多く大幅下落となりました。節目と見られる9500円台になると売り叩く動きも限定的となるのですが、逆に9600円を抜けると買戻しを急ぐ動きもなくなるといった状況で最後まで節目と見られる水準でのもみ合いとなりました。為替と債券、そして株式となんとなくちぐはぐな動きとなったのですが、結局最後まで買い気の乏しさを確認するような結果となりました。

 小型銘柄も軟調なものが多かったのですが、特に売り急ぐ動きもなく、個別に東証一部に上場となる銘柄などが買われて大幅高となるなど堅調なものもあり、東証マザーズ指数は小幅安となり、日経ジャスダック平均も主力銘柄ほどの下げとはなりませんでした。

 底入れ感が強まることが期待されましたが、まだまだ下値を固めるような動きとなっているようです。かろうじて9600円水準を保って引けたことで、底堅さを確認するような動きなのでしょうが底入れ確認となるには信用収縮の動きが止まる必要があり、欧州金融不安などが取りざたされて敏感に反応してしまっているうちは底入れ確認とはいかないのかもしれません。底堅さがどこで確認されるのか、為替動向などに影響されてくるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 転換線の下落に合わせて調整、下値を試すような格好となっています。「アイランドリバーサル」といっていたものが打ち消されそうですが、かろうじて9600円水準で引けたことで、明日堅調となるようであれば、また底入れ感も出てくるでしょう。RSIもストキャスティックスもまだまだ上昇余地も大きいのですが、上げ一服となり、ここが正念場という感じです。

TOPIX

NYダウ

 転換線に上値を押さえられながら押し目を試しているという感じです。RSIやストキャスティックスも底値圏からの戻りが一服となり転換線の下落も止まるところで、しっかりと転換線にサポートされてくるのではないかと思います。転換線のサポートが確認されれば(この水受で底堅さが見られれば)基準線までの戻りを試す動きとなるのでしょう。

円相場

NYダウ

 引き続き雲や基準線に上値を押さえられています。遅行線は雲にサポートされた格好となり、ストキャスティックスは上昇が続いているもののRSIは方向感がなくなりました。遅行線が雲のねじれの日柄となり、動きが出るのかもしれませんが、転換線は下落が止まるところであり、雲に上値を押さえられながらも転換線にサポートされるようなもみ合いが続くのだと思います。

銘柄ピックアップ

一時堅調となるも後場から売り直される

スズキ(7269) 1828 ▼12

 昨日の引け後にインド子会社の5月の総出荷台数が単月で過去最高を更新したと発表、インド市場の成長を順調に織り込んでいることが好感されて買われ、堅調となりましたが、後場に入り持高調整の売りに押されて軟調となりました。

クミアイ化(4996) 241 △14

 大幅高となりました。昨日の引け後に2009年11月ー2010年4月期の連結経常利益が前年同期比14%増となったと従来の減益予想から一転して増益を確保、好感する買いが入り大幅高となりました。

ソフトバンク(9984) 2211 △20

 傘下のヤフーと中国のネット通販大手が両社のサイトを相互接続して、日中間で商品を購入できる通販サイトを始めたことが好感されて買われ、堅調となりました。国内証券が投資判断を引き上げたことも好感されたものと思います。

郵 船(9101) 321 ▼5

 伊藤忠(8001)やオランダ企業と組み海上での原油生産に参入すると新聞で報じられましたが、好感される材料ではあるもののすぐに収益に寄与するわけでもないことや地合いの悪さ=持高調整の売りに押されて軟調となりました。

住阪セメ(5232) 187 △7

 首相辞任を受けて「コンクリートから人へ」の流れの逆流が期待されたことやセメント内需がプラスに転換するとして外資系証券が投資判断を引き上げたことが好感されて大幅高となりました。

日 立(6501) 357 ▼2

 昨日経済産業省が日本の産業政策の指針となる「産業構造ビジョン2010」案を公表、その中でインフラの海外輸出などが重点項目として取り上げられたことで同社のメリットも大きいとの見方から買われ、最後は軟調となったものの、地合いの悪い中で堅調となる場面も見られました。

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