素人の私が、ソーラー工事に挑戦してみた松田雅央の時事日想(2/3 ページ)

» 2010年06月01日 08時18分 公開
[松田雅央,Business Media 誠]

 ここで、今回のソーラー工事の手順を一通り見てみよう。

(1)屋根の事前補修

  • 必ずしもすべての工事で必要になるわけではないが、ソーラー設備は20年以上使用されるから決して無駄な手間ではない。
  • 補修費用は出資者が別途負担。

(2)枠組み足場

  • この規模の工事になると、作業上の必要性と安全確保のため枠組み足場が必要となる。
  • 枠組み足場は専門業者が設置し、その設置・使用料は出資者が別途負担。

(3)測量

  • 基礎となるボルトを埋め込むため、屋根の下にある「梁(はり)」の位置を正確に測量する。

(4)ボルトの埋め込み

  • ドリルでスレート屋根と梁に穴を開け、太さ8ミリ長さ15センチのネジを埋め込む。
  • ドリルで垂直に穴を開けるのはなかなか難しい。写真のボルトもわずかに傾いているが許容範囲内。
基礎となるボルトの埋め込み作業(左)、埋め込まれたボルト(右)

(5)レールの設置

  • ソーラーモジュールを固定するアルミ製の「レール」をボルト上に固定する。
  • 初に横方向のレールを敷き、その上に縦方向のレールを固定。
  • ひたすらナットを締め続ける。ソーラー工事全作業の3分の1はこのナット締めのような気がする。手間のかからないシステムの早期実用化に期待したい。

(6)集電用ケーブル

  • ケーブルが屋根面に触れないよう注意。触れていると降雨時にゴミが溜まりトラブルの原因となる。

(7)モジュールの設置

  • ここで使用したモジュールの大きさは1.0×1.3メートル。重量はおよそ20キロ
  • モジュールの引き上げには工事用の簡易リフトを使用。
  • これを1枚ずつレール上に設置してケーブルを接続。
  • ケーブルの接続は簡単で国際標準規格のプラグをつなぐだけ。

(8)コンバーターの設置

  • 階にコンバーター(直流・交流変換器)を設置してケーブルを接続。

(9)作動確認

  • 最終的に電気技術者がモジュールの作動を確認。

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