メモリアルデーで休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2010年06月01日 08時14分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<為替:7時現在>91.17-91.23

メモリアルデーで休場

 メモリアルデーで休場となりました。

 欧州金融不安が取りざたされています。日本市場も同じなのですが、「金融規制強化」の懸念がヘッジファンドなどのリスクマネーを収縮させて株式市場や商品市場が混乱しているのではないかと思います。市場からお金がなくなるという意味ではバブル退治の「出口戦略」の一種という見方も出来そうです。商品相場に見られるように投機的な資金だけではないいわば「実需」というような投資資金がどれだけ増えるのかで今後の相場の強さが決まりそうです。

 個別にも物色対象が絞り切れず、日替わり的な動きとなっています。金融不安が強まれば金融株が売られるというような状況ですが、業績面からはハイテク銘柄や個人消費関連銘柄に分がありそうな感じです。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国市場が休場となることもあり、方向感のない展開となりました。先週末の米国市場が大幅下落となった割りには底堅い堅調な展開と言えるのでしょうが、欧州金融不安や金融規制、米国での金融規制強化懸念などもあり、割安感が強まっても買い切れないということなのでしょう。月末ということで「お化粧買い」への期待もあり、売り急ぐ動きもなかったものと思います。

 米国市場はメモリアルデーということで休場となりました。今度は手がかり難の中、中国の経済指標などに手掛かりを求めることになるのでしょう。中国の金融引き締め懸念が一服となっており、好調な景気拡大が続いているとなるとまた、引き締め懸念も出てくるのでしょうが、欧州金融不安が強いうちは金融引き締めよりも景気拡大を素直に好感することになりそうです。為替次第ということなのでしょうが、為替が落ち着けばユーロ安の影響の少ないような好業績銘柄から買い直す動きも見られるものと思います。

 昨日も底堅い展開となったことから、底入れ感も強まったものと思います。9800円水準で上値も重いのですが、抜けて引けてくれば更に底入れ感が強まるものと思います。「アイランドリバーサル」という形になっており、戻りを試す動きとなりそうですが、先々週末に空けた「窓」9800円水準から10000円を埋めるような動きとなって、9800円水準での底堅さを確認することになるものと思います。

本日の注目点

◇5月の新車販売台数(自販連)

◇5月の軽自動車販売台数(全軽自協)

◇10年物国債〔6月債〕入札

◇5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数

◇4月の米建設支出

◇4月のユーロ圏失業率

◇豪中銀政策決定会合

◇5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.