「ダウンサイジングのための解決策の1つとなったのは、シンプルな2バルブSOHCレイアウトでした。またさまざまな基幹部品にかんしても、軽量化や摩擦抵抗の軽減を徹底的に行いました。例えば、アルミダイキャスト製のシリンダーブロックの採用や、メインベアリングの直径を42ミリに小型化したクランクシャフトなど、1つ1つすべての部品を見直していくことにより、従来の1.4リットルTSIシングルチャージャーエンジンに比べて、24.5キロの軽量化が実現しました」
軽量化と摩擦抵抗の軽減のために、開発チームは緻密な情熱をエンジンの部品1つ1つに注いできた。ほかにも燃焼の改善、過給システムの見直しが行われた。その執拗なまでのエンジンへのこだわりは、やはりドイツメーカーならではの“走る楽しさ”の追求なのだろう。フォルクスワーゲンによれば、今回の1.2L TSIは、1.6L MPI(AT)エンジンに比べて、CO2排出量はマイナス52グラムだが、走る楽しさを示す性能感覚指標はプラス20%であるとしている。
ではTSIエンジンの進化は、近い将来どこまでいくのか?
「ダウンサイジングについては、2.0Lから1.2Lまで実現してきましたが、突き詰めれば次は1.0Lということになりますね。排気量を少なく、シリンダの本数を減らすということは、今後も必要とされることでしょう。またTSIはハイブリッド車のエンジンとしても、高い資質を備えています。TSIとハイブリッドを組み合わせることで、効率よくお互いうまく補完しあうことができるかもしれません。TSIエンジンはさまざまな可能性を秘めているのです」
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