<NYダウ>10136.63▼122.36
<NASDAQ>2257.04▼20.64
<為替:NY終値>91.05-91.11
個人消費支出が横ばい、シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことなどから売り先行となりました。前日の大幅高の反動もあり、また、消費者態度指数は予想を上回ったのですが、好材料よりも悪材料に反応するという展開で大きな下落となりました。3連休を控えた週末ということで手仕舞い売りが出易かったことやスペインが格下げされたことで、ユーロが軟調となったことなども嫌気され、信用収縮懸念や週末の手仕舞い売りに加えヘッジ売りも嵩んで大きな下落となりました。
いったんは信用収縮懸念も一段落となったと思われたのですが3連休ということもあり、売り急ぐ場面も見られました。引き続き欧州金融不安や金融規制、米国での金融規制強化への懸念が根強く、リスクをとれる資金の流れが滞っているということなのでしょう。景気回復、企業業績回復が信用収縮の動きを払拭するのか、信用収縮の動きが景気の腰を折り、企業業績の回復に水を差すことになるのかが注目されます。
個別には信用収縮の動きやヘッジの動きが中心となるなか、メルクやコカ・コーラなどディフェンシブ銘柄の一角が堅調、日本での携帯端末発売や投資判断の引き上げのあったアップルは堅調となりましたが、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)などの景気敏感株、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなどの金融株、インテルやIBMのハイテク株など総じて軟調、原油価格や金価格も軟調となったことから、シェブロンやエクソン・モービル、ニューモント・マイニングなどの石油株、金鉱株も総じて軟調となりました。
先週末の日本市場は米国株が大幅高となったことや円高一服となったことを好感して買い先行となりました。上値の重さを確認して週末の手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となる場面もあったのですが、逆に手仕舞いの買戻しなどもあり結局大幅高となりました。信用収縮からの持高調整も一段落となったようで、売られ過ぎの修正、業績面から割安感の出ている銘柄の修正などが行われたものと思います。
週末の米国市場が大幅下落となったことから日本市場は軟調な展開となりそうです。週末に大幅高となったことの反動やユーロ安を嫌気して輸出関連銘柄なども戻り売りなどに押されてしまいそうです。商品相場も戻り一服となったことで、商品相場の反転を好感して買われていた商社株なども戻り一服となってしまうかもしれません。ただ、業績面からの売られすぎの反動で買われていた面もあり、底堅さも見られるものと思います。
先週の反発局面であけた「窓」である9600円水準での底堅さを確認するような展開となりそうです。中期的な流れで見ても、節目と見られる9500円から600円水準での底値固めとなって来るものと思います。新たな売り材料ということでもなく、持高調整の売りが一巡となった感も強く底堅さは見られるものと思われます。朝方発表される鉱工業清算指数が予想(+2.5%)を大きく下回れば再び下値模索となり、大きく上回れば底堅さを確認して堅調な地合いとなり、9800円〜900円水準の節目を目指すことになりそうです。
◇4月の鉱工業生産指数速報(経産省、8:50)
◇4月の毎月勤労統計速報(厚労省、10:30)
◇白川日銀総裁が日本記者クラブで講演(12:00)
◇4月の住宅着工戸数(国交省、14:00)
◇4月の建設工事受注(国交省、14:00)
◇5月の為替介入実績(財務省、19:00)
◇日中首脳会談
◇4月の自動車生産輸出実績(自工会)
◇5月のユーロ圏インフレ率
◇メモリアルデーの祝日で米全市場休場
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