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» 2010年05月21日 17時51分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:世界的な信用収縮、リスク許容度の低下が加速されて大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9784.54円 ▼245.77円
売買高 25億9979万株
日経平均先物 9730円 ▼310円
売買代金 1兆8955億円
TOPIX 879.69 ▼18.46
値上がり銘柄 82銘柄
東証マザーズ指数 398.14 ▼10.52
値下がり銘柄 1555銘柄
日経ジャスダック平均 1249.62円 ▼17.43円
変わらず 36銘柄
騰落レシオ 68.58% ▼7.53%

日経平均

世界的な信用収縮、リスク許容度の低下が加速されて大幅下落

 5月の連休中と同じように欧米市場で金融規制強化の動きから信用収縮、リスク許容度の低下が一気に進みリスク回避の動きから高金利通貨、商品、株式などが一斉に売られたことを受けて、日本市場も売り先行となりました。売り気配から始まるものも多く、ほぼ全面安大幅安の始まりとなりました。ただ、寄り付きからの売りが一巡した後は為替が落ち着き、若干円安方向に戻ったこともあって、目先筋の買戻しなども交えて戻り歩調となる場面もありました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が相変わらず売り越しと伝えられたこともあり、戻りも限定的となりました。

 後場も引き続き円高一服となったことなどから、底堅い展開となりました。為替の影響が大きいということでこれまでに大きく売られていた銘柄などに堅調となるものが散見されるなど底堅さも見られましたが、週末ということもあり、買い戻し以外の買い気には乏しく大幅安水準で小動きとなりました。最後は手仕舞いの買戻しも見られましたが、最後まで買い切ることもなく、戻りも限定的、大幅下落の引けとなりました。

 小型銘柄も買い気の乏しい中で見切売りに押されて大幅下落となりました。東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに大幅安となりました。先物もまとまった買いが散発的に見られ戻し歩調となる場面もあったのですが、買戻しが中心と見られ追随する動きも限られました。逆に為替が円高に振れる場面ではまとまった売りも出て指数を下押す場面もありました。持ち高調整、手仕舞いの動きが中心で方向感を大きく出すことはありませんでした。

 海外株安などから大きな下落となりました。足元の業績などを無視するように目先の需給要因で下げているものが多いのではないかと思われますが、株価の下落が業績を悪くする、景気を悪化させてしまうのではないかと懸念してしまいます。それでも、リスク回避の動きが中心であり、業績悪化を嫌気して売られているわけではないので、為替が落ち着き、金融規制強化などが実体経済に及ぼす影響が軽微となれば、買い直されることになるものと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 2月の安値水準を割り込み、昨年10月の安値水準を窺う展開となりました。9500円から600円という水準が節目となっており、昨年7月や11月の安値水準である9000円までの下落はあっても、その水準では下げ止まるものと思います。「たくり足」のような形となっており、為替が落ち着けばすぐに10000円水準まで戻るのではないかと思います。

TOPIX

NYダウ

 2月安値水準で下げ止まっています。ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、RSIがまだ下げ足りず、まだ下値を探る展開となるか、この水準で底値を固めるように日柄の調整となるものと思います。

円相場

NYダウ

 一気に雲を割り込み下値を探る動きとなりました。2月や3月の安値を窺う展開となっています。それでもまだRSIもストキャスティックスも下値余地はあり、下値を試す動きが続くものと思います。そこ堅さが見られて戻りを試す動きとなっても雲の水準までの戻りとなるものと思います。

銘柄ピックアップ

売られすぎ銘柄は底堅く、反発となるものも

ソニー(6758) 2884 △18

 米グーグルと提携し、新しい映像・情報端末の開発・サービスを行うと新聞で報じられましたが、海外株安や円高を嫌気して売り先行となりました。それでも為替が円安に戻ると売り一巡感もあって切り返し、提携を好感するように堅調となりました。

東京海上(8766) 2535 ▼58

 昨日の引け後に決算を発表同時に自社株買いを発表しましたが、信用収縮が進み世界的に株が売られるなかでは特に材料視されず、軟調となりました。

国際帝石(1605) 582000 ▼10000

 世界的な信用収縮の動きのなかで原油先物市場が大幅下落となったことを嫌気、採算悪化などの懸念から売りが嵩み軟調となりました。

日電硝(5214) 1170 ▼47

 ほぼ全面安となるなかで、円高での採算悪化などを嫌気する動きに加え、液晶用ガラス基板の販売数量の伸び率がピークアウトしたとして、外資系証券が投資判断を引き下げたことから売りが嵩み大幅安となりました。

住友鉱(5713) 1275 ▼22

 世界的な信用収縮の動きの中で、海外市場でニッケルや銅が下げ基調にあることや昨日の米国市場で金先物価格が大きく下落したことを嫌気して売られ、軟調となりました。

ミズノ(8022) 398 △6

 昨日の引け後に2011年3月期通気連結業績予想を発表、連結営業利益が前期比で43.7%増と大幅増益となることが好感されて、ほぼ全面安となるなかで堅調となりました。

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