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» 2010年05月18日 08時33分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:商品市況安から売られる場面もあったが値頃感からの買戻しもあり小反発 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10625.83△5.67

<NASDAQ>2354.23△7.38

<為替:NY終値>92.59-92.65

商品市況安から売られる場面もあったが値頃感からの買戻しもあり小反発

 朝方発表された景気指数が予想を下回ったこともあって前日までの大幅下落の反動から反発して始まったもののすぐに軟調な展開となりました。欧州金融不安が世界的な景気悪化につながるのではないかとの見方も根強く、大きく売られる場面もあったのですが、ユーロや欧州での株式市場の落ち着きなどもあり底堅さが見られると値頃感からの買戻しもあって切り返しました。商品市況は引き続き軟調となっていることから、買い上がるような動きはなく戻りも限定的でしたがようやく下げ渋り、売り一服となりました。

 何とも心もとない戻り方ですがとりあえず下げ止まった格好です。為替も金利が上昇したこともありますが、落ち着きが見られ、パニック的な売りは一巡となった感じです。ただ、景気指数が予想を下回ったことに示されたように雇用や個人消費などの回復が見られたものの先駆して今回の景気回復を牽引した外需の回復が欧州金融不安から鈍る懸念が出てきたということなのでしょう。欧州金融不安が欧州景気の悪化の要因となるのかどうかを見極めながら、米国の内需や新興国の経済拡大の伸びが続くのかどうかを見極めることになりそうです。

 個別には5−7月期の利益見通しが市場予想を下回ったロウズ(ホームセンター)が大はば下落、商品市況が軟調となったころからアルコアなど素材株などが売られました。投資週刊誌が向こう2年間の株価上昇予想を掲載したクラフト・フーズが堅調、AT&Tなど内需株やバンク・オブ・アメリカやアメリカン・エキスプレスなど金融株に堅調なものが見られました。キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感銘柄に軟調なものが見られ、ハイテク銘柄はインテルが高く、IBMが安いなどまちまちとなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の欧米株式が大幅下落となったことや為替が円高に振れたことから売り先行となり、大幅下落となりました。ユーロが売られる場面では下げ幅を広げる場面も見られるなどユーロの動きに合わせたような面もあり、ユーロ安=信用収縮=株安と言う図式となっているようです。ギリシャ問題が広がりを見せるのかどうかまだ予断を許さないということでリスク圧縮の動きが続いているものと思います。

 欧米市場がいったんは落ち着いたことや為替も落ち着きが見られること、昨日の相場で下値の節目を確認した感の強いことなどから、底堅い堅調な展開が期待されます。ただ、欧米市場や為替も大きな下落の割りには戻りが鈍く、いったん売り急ぐ動きが止まったというだけで、先高期待、反発期待が高まったわけでもなさそうです。世界的な景気後退懸念が薄れたことで、足元の業績の好調な銘柄を見直す動きとなるのかどうかが注目されますが、商品市況は相変らず軟調で信用収縮の動きは続いているものと思われ、戻りも限定的となりそうです。材料含みの内需株などが物色される展開となるのでしょう。

 日経平均は下値の目処と見られる10100円台半ばから200円台半ばの水準での底堅さを確認するような展開です。引き続き下値を確かめながら戻りを試すことになるのでしょうが、落ち着いたとは言え、景気後退懸念が薄れて大きく戻したわけでもなく、戻りも限定的、10300円台では戻り売りも出てくるものと思われます。10500円〜600円水準まではすぐにでも戻る可能性はありそうですが、目先的には戻りを試すというよりも下値を固めるというような展開となるものと思います。

本日の注目点

◇3月の第三次産業活動指数(経産省、8:50)

◇4月の消費動向調査(内閣府、14:00)

◇4月の全国百貨店売上高(日本百貨店協会、14:30)

◇4月の工作機械受注(確報、15:00)

◇4月の米住宅着工件数(21:30)

◇4月の米生産者物価指数(PPI、21:30)

◇EU財務相理事会

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