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» 2010年05月14日 08時53分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:信用収縮=リスク許容度の低下で、見切売りが嵩み大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10782.95▼113.96

<NASDAQ>2394.36▼30.66

<為替:NY終値>92.73-92.79

特に材料のない中で、信用収縮=リスク許容度の低下から見切売りが嵩み大幅下落

 朝方発表された新規失業保険申請件数が減少はしたものの減少幅が予想されたほどでもなく、前日の大幅高の反動もあって売り先行となり、特に材料が出たわけでもないのですが、引けを意識する時間帯から売られ、大幅下落となりました。住宅ローン関連証券の取引に絡んで米連邦検察当局が主要金融機関の捜査に乗り出したと報じられたことで金融株が売られたことや信用収縮の動きから手仕舞い売りが嵩んだものと思います。好決算を発表しながらも出尽くし感で売られてしまうものも見られ、持高調整の売りも出ているようです。

 欧州金融不安や米国での金融規制強化懸念は根強く、ちょっとしたことで、売り急ぐことが多くなりました。為替も敏感に反応してしまう感じであり、企業業績や経済指標は好転しているにも関わらずセンチメントが下を向いてしまっているような感じです。持高調整の売りもまだ出ているようであり、「売れるうちに売っておこう」と言うような雰囲気で売り急ぐような場面もありました。為替に落ち着きが出てくれば企業業績を見直して、好業績銘柄には買いも入って来ると思います。

 個別には検察の捜査が入ったと伝えられたJPモルガン・チェース、シティグループ、ドイツ銀行、UBSは全て軟調、バンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックスも安く、金融株はほぼ全面安となりました。前日の引け後に好決算を発表したにもかかわらず、シスコシステムズが材料出尽くし感から売られ、2010年の黒字を予想していると最高経営責任者(CEO)が述べたフォードも軟調となりました。USスチールは証券会社の買い推奨から買われて堅調、商品市況も冴えない展開でしたがダウ平均採用銘柄の中ではアルコアだけが高くなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は大幅高となりました。好決算に反応する動きに加え、欧米での金融不安が薄れて信用収縮が一服となり、持高調整の売りも一巡となったものと思われます。加えて、オプションSQ(特別清算指数)に絡む思惑で先物にまとまった買いも見られ、これまで持高調整に売られていたものの反動などもあって大きな上昇となったものと思います。為替が円安気味ということも追い風となりました。

 米国市場が大幅下落となったことや為替が円高となったことを嫌気して売り先行となりそうです。昨日の大幅高の反動や週末の手仕舞い売りなども見られるものと思われ、持高調整の売りがあれば大きな下落となるのでしょう。オプションSQ(特別清算指数)の算出は特に材料視されることもないのでしょうが、寄り付きの売り買いが終わった後に一気に方向感が出るような展開になるかもしれません。決算発表もピークとなりますが、好決算を発表した銘柄などでも週末ということもあって、いったんは手仕舞い売り、出尽くし感から売られてしまう銘柄も多いのではないかと思います。

 再び対ユーロで円高が進んだことから上値の重い展開となりそうです。10500円〜600円水準での上値の重さを確認することになりそうで、10500円台を固めるようであれば基調の強さを示すことになるのでしょうが、昨日の上げ幅の大半を消してしまうような展開になりかねないと思います。10600円を超えると上値が重くなるのは昨日の相場でも確認された格好であり、まずは10500円水準で買いが入るのかどうかが注目されそうです。

本日の注目点

◇3月商業販売統計(確報)

◇4月米小売売上高

◇3月期決算:石油資源(1662)、日揮(1963)、エーザイ(4523)、大正製薬(4535)、AOCHD(5017)、日軽金(5701)、住軽金(5738)、住友電工(5802)、昭和電線HD(5805)、大日本印刷(7912)、丸井G(8252)、クレセゾン(8253)、三井住友(8316)、千葉銀(8331)、住友信託(8403)、東急(9005)、阪急阪神(9042)、NTT(9432)

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