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» 2010年05月14日 08時00分 UPDATE

長尾社長に“働く”について聞いてきた:新しい部署に慣れるには、どうすればいいでしょうか?

読者からのさまざまな悩みについて答えてもらう、シリーズ「“働く”について聞いてきた」。今週からは佐川フィナンシャルの長尾秀樹社長が登場。金融機関で働いた経験を持つ長尾社長は、“働く”についてどのような考えを持っているのだろうか。

[土肥義則,Business Media 誠]

 企業のトップに、読者からのさまざまな悩みについて答えてもらうシリーズ「“働く”について聞いてきた」。前回まではエフエックス・オンライン・ジャパンのジェームズ・ガウ社長に答えてもらっていたが、今週からは佐川フィナンシャルの長尾秀樹社長にバトンタッチ。前職は金融機関で勤めていた長尾社長は、“働く”ことについてどのような考えを持っているのだろうか。

男性35歳Sさん、お菓子メーカー

6月に部署を異動することが決まりました。これまで10年以上、営業の仕事ばかりしていたのですが、今度は総務の仕事になりました。全くの畑違いで、とても不安に感じています。新しい部署に慣れるのには、どのようにすればいいでしょうか?


自分が何を得るのか、を考えてみては

yd_sagawa1.jpg 長尾秀樹社長

 Sさんはこれまで営業で10年以上働かれて、仕事にも自信を持っていらっしゃることでしょう。しかし考えてみてください。Sさんが入社されたとき「自分に営業ができるのだろうか」「人前に出て、きちんと説明・交渉できるのだろうか」といった不安があったのではないでしょうか。そのころの不安といまの不安を比べてみると、「いまの不安はたいしたことないな」と感じるかもしれませんよ。

 「総務」というと、いろいろな仕事が含まれる管理系の業務というイメージがあります。一方の営業は外に出かけ、業界人に会って刺激を受ける機会が多いことでしょう。なので総務は「デスクワークばかりで、つまらない」と考えているのかもしれませんね。

 会社がSさんを総務に異動されたのは、Sさんの10年の営業経験から得られた現場の感覚や、バイタリティを総務の仕事に持ち込んでもらって、新しい仕事のスタイルを開拓されることを期待しているのではないでしょうか。またSさんが、今後も営業系でキャリア形成を考えているとしても、総務のような管理部門を知っておくことが、次の営業の仕事で役立つかもしれない、と考えてみてはどうでしょうか。

 「営業」であれ、「総務」であれ、仕事の基本動作は同じでしょう。あいさつ・感謝、そして「報=連=相」。また専門知識がないから、という不安もあるでしょう。私も若いころ新しい部門に移ったとき「知識がない」と心配しましたが、逆に「何もないからそこにいって、仕事をしながら習得するのだ。初めから知識のある人はいないのだから」と割り切りました。

 Sさんはいま、年齢的にも脂がのってきていることでしょう。これからもまだまだ働くわけですから、今度の仕事をどのように次につなげるか、自分が何を得るのか、と考えてみてはいかがでしょうか。

プロフィール:長尾秀樹(ながお・ひでき)

1956年9月、徳島県で生まれる。

1980年3月、東京大学法学部卒業、同年4月、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)入行。建設省(現・国土交通省)派遣、ドイチェバンク(当時・西ドイツ)などの派遣を経て、2001年3月に関西支店次長。2002年3月、新規事業部次長、2006年6月、新産業創造部長、2008年6月、SGホールディングス株式会社入社・経営戦略部部長、2009年6月、佐川フィナンシャル株式会社・代表取締役就任、現在に至る。


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