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» 2010年05月12日 15時00分 UPDATE

あなたの知らないディズニー駄話:東京ディズニーシーに「ファンタズミック!」がやってくる

あの「ファンタズミック!」が東京に、といわれてもピンとくる方はほとんどいないでしょう。エンターテイメントを追求するディズニーが技術の粋を集めて完成させたショーについて、OneTopiディズニーのキュレーターが軽く、キモく紹介します。

[宮田健,Business Media 誠]

著者プロフィール:宮田健

ディズニーに関するニュースサイト「dpost.jp」を1997年からスタート。テーマパークやキャラクターだけじゃない「ディズニー」を幅広く紹介する。OneTopi「ディズニー」キュレーター。世を忍ぶ仮の姿として、OneTopi運営も行う。


 初めまして、OneTopi(わんとぴ)で「ディズニー」トピックのキュレーターを担当する宮田健と申します。この連載「あなたの知らないディズニー駄話」では、ディズニーキャラクターや東京ディズニーリゾートだけでなく、一大メディア企業としてのディズニーや創業者ウォルト・ディズニーなども含む、広義の「ディズニー」を紹介したいと思っています。

 今回は、2011年の東京ディズニーシー10周年に導入が決まり、ファンが大変な盛り上がりを見せたナイトエンターテインメント「ファンタズミック!」(夜にのみ開催される大規模なショー)を一足先に紹介しましょう。

do_dpos100512_1.jpg 東京ディズニーシーの新ナイトエンターテインメント「ファンタズミック!」のアートワーク。右側に東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、左側にプロメテウス火山が確認できる

そもそもファンタズミック!って?

 ファンタズミック!(Fantasmic!)は、米アナハイムの本家ディズニーランドで1992年から公演中のナイトエンターテインメントです。会場はフロンティアランド(東京でいうウエスタンランド)、蒸気船マークトウェイン号が浮かぶアメリカ河で対岸のトムソーヤ島がそのままステージになります。

 ショーはステージ上の展開に加えて、河の上を走るボートや海賊船、そしてウォータースクリーンに投影した映像や特殊効果で構成され、暗闇と相まって幻想的なエンターテインメントを作り出しています。

 ストーリーはディズニーの王道である「勧善懲悪」「ファンタジー」を体現するもので、主役はミッキーマウスの「イマジネーション」です。目の前で彼の想像(正確には「夢の中のできごと」)が繰り広げられます。

 そして、数々のディズニー映画のシーンや悪役(ヴィランズ)たちとの戦い、最後にはディズニーのオールスターキャストが登場。詳しい内容は、ぜひ実際のショーを見て確認してください。ディズニーファンならずとも感動できるエンターテインメントに仕上がっています。

 このファンタズミック!、アナハイム版は当初5年間で終了の予定でしたが、現在でもロングランが続いており、リニューアルも経て夜を彩っています。1998年にはフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドでも、1万人収容可能な専用劇場で公演がスタートし、こちらも大変な人気です。あまり行列を作らない海外パークのゲストも、このショーでは2時間前から席が埋まっていくほどです。

 東京ディズニーシーでのファンタズミック!の公演は、米国以外のディズニーテーマパークとして初めてになります。ファンが狂喜乱舞したのもうなずけます。

do_dpos100512_2.jpg フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド版ファンタズミック!のステージ

東京版は何が変わりそう?

 いまのところ東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドのプレスリリースしか情報がなく、それに添付されたアートワーク1枚しか公開されていません。このショーのキーポイントであるウォータースクリーンや、効果的に利用されるパイロ(花火)が描かれているので、特殊効果は大きく変わることはないでしょう。

 一方で、ストーリーについては、アナハイム版にもフロリダ版にも登場しない「ファインディング・ニモ」の記述がプレスリリース本文にあり、若干アレンジが入ることが予想されます。

 東京版で大きな変更ポイントとなりそうなのがステージ。東京ディズニーシー中央のハーバー全域を使うので、どこから観ても楽しめるようアレンジが加えられることでしょう。

 既存の2バージョンでは、ウォータースクリーンを使って映像を見せている間、その裏の暗転したステージではセット切り替えなどが進むので、構成を新たにする必要がでてくるかもしれません。こういう部分で「ディズニーの技術」は大変興味深い手法を考え出すことが多いので、個人的に期待しています。

 さらに気になるのは、アナハイムの第2テーマパーク「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」で6月12日からスタートする新ナイトエンターテインメント「ワールド・オブ・カラー」。このアートワークが東京版ファンタズミック! に大変似ているのです。

 こちらは、すでにテスト版映像がディズニーにより公開されていますので、ぜひ皆さんの目で確かめてみてください。想像を超えるような情景が広がっています。おそらく、ワールド・オブ・カラーで使われる最新技術の一部が東京版ファンタズミック!でも利用されることでしょう。

 海外ディズニーテーマパークファンは、ファンタズミック!のためだけに海外旅行を計画する人もいるほどです(例えば、この私)。そのショーが身近な場所で見られるのは大変うれしいこと。まだ、このショーの日本での知名度は低いのですが、「東京ディズニーシーより、東京ディズニーランドの方が楽しい」「東京ディズニーシーって夜のショーが地味だよね」といった認識が一変する可能性を秘めたショーになっているはずです。

 ファンタズミック!のスタート予定は2011年4月。その工事のためにハーバーで行われている「ブラヴィッシーモ!」が2010年11月13日で終了します。今年の東京ディズニーシーのクリスマスはおそらくハーバーでのナイトショーはなし(その代わりにステージショーがあるようです)。ちょっとの間の辛抱ですが、その先にはこのようなショーがあると知っていれば、きっと話も弾むはずです。

 それでは、いってらっしゃい!

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