有限会社ペーパーカンパニー、株式会社キナックスホールディングスの代表取締役社長。昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。
「●●駅で発生した人身事故の影響で、●●線は一時運転見合わせております」
こんなアナウンスは、日常茶飯事である。ゴールデンウイークの中日である5月3日も、上下計5本が運休、約3万5000人に影響する新宿駅での人身事故がニュースになっていた。
どうやら都心部での鉄道自殺は増えているらしい。1月24日に配信されたMSN産経ニュースによると、線路への飛び込み自殺で2008年度に30分以上遅れたり運休したりした列車は全国で3万5300本。国土交通省調査の詳細なデータのある2002年度以降で最悪の数字で、4年連続で増加している。
詳細を見ると、2008年度の鉄道自殺は647件で、遅れや運休が出た列車は3万5300本と、2004年度の1万9700本から1.8倍に増加。このうち首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)が2万1100本と、全体の6割を占めている。
2008年度の鉄道自殺647件の6割が首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)で起こっているとすると、388件。つまり、首都圏の鉄道では、毎日1件自殺騒動が起こっている計算になる。もう日常風景である。
2006年度のデータによる記事を参考にすると、死亡者数が最も多い鉄道路線はJR中央線で21人。2008年度は東京と高尾を結ぶ32駅のうち15駅で死亡者が出ており、特に高円寺駅から豊田駅の間に集中している。複数の死亡があったのは御茶ノ水駅(3人)、荻窪駅(3人)、西荻窪駅(2人)、武蔵境駅(2人)の4駅。死因別では、自殺20人、転落1人だった。
2番目に多かったのはJR京浜東北線。大宮駅から横浜駅までの35駅で18人が死亡した。17人が自殺、1人がホームから転落した後にひかれた。駅別では、赤羽駅で3人が死亡したほか、蕨駅、浜松町駅、大井町駅で各2人、川口駅、西川口駅、東京駅、新橋駅などでも1人が死亡し、計13駅で死亡者が出ている。
3番目に多かったのはJR山手線。池袋駅(3人)、東京駅(2人)、巣鴨駅(1人)、駒込駅(1人)、田端駅(1人)など9駅で12人が死亡。すべて自殺による死亡者だった。
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