経済指標は堅調で一時プラスとなるも、信用収縮は続き軟調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年05月06日 08時35分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

決算に反応しながらも様子見気分は強く下値模索か

神戸鋼(5406) 212 △1

 インド、ロシア、豪州で製鉄設備を建設する方針を固めた。独自技術の炉を使い、高炉では使えなかった低品質の原料から純度が高い鉄の塊を生産する。原料価格が高騰する中で、技術でコスト競争力を高め、新興国などの需要獲得を目指す。

JFEHD(5411) 3385 ▼5

 傘下のJFEエンジニアリングは今年度中に電気自動車(EV)用の超高速充電システムを発売する。電池容量の50%を充電するのにかかる時間は3分と現行の約5分の1、設置費用も4割安く抑える。作業時間の短縮と充電場所の拡充で利便性が高まればEV普及に弾みがつきそう。

三井物(8031) 1428 ▼37

 今期から2年で約1兆2000億円を投資する。金融危機の影響が一服、新興国向けを中心に投資機会が広がると判断、資源高などを背景に過去最大級の投資で攻めに転じる。

三菱重(7011) 380 △3

 ハイブリッド型フォークリフトの基幹システムにあたる「パワートレインシステム」の外販を始める。環境規制が強まる欧州や北米市場などでフォークリフトを販売する海外建機メーカー向けに供給先を開拓する考え。

新神戸(6934) 909 ▼30

アイドリングストップ機能搭載車向けに耐久性を高めた鉛電池の量産に乗り出す。エンジンの停止・指導回数が増えて電池にかかる負荷が大きくなっても、従来と同程度の寿命を維持できる。

大特鋼(5471) 404 △37

 自動車やハードディスク駆動装置(HDD)向けの高機能磁石を増産する。自動車の電子化などで高機能磁石需要が安定的に拡大すると判断し磁石工場の拡張を決めた。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  3250万株

買い  1480万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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