速報
» 2010年05月06日 08時35分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:経済指標は堅調で一時プラスとなるも、信用収縮は続き軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10868.12▼58.65

<NASDAQ>2402.29▼21.96

<為替:NY終値>93.86-93.92

経済指標は堅調で一時プラスとなるも、信用収縮は続き軟調

 日本市場が連休の間に米金融機関の訴追の問題やギリシャに続くポルトガルの格下げ問題、ギリシャのストライキの問題などに加え、中国での金融引き締め懸念も加わって、世界的な信用収縮の動きとなっています。安全資産への逃避だけではなく、リスク許容度の大きな低下も見られ、世界的な資金の流れの調整が起こっているようです。ニューヨークダウ平均は昨日は買い戻しが入る場面では一時前日比でプラスとなる場面もあったのですが、日本市場が休場となる先週末に比べると300ドル程度安く、調整局面入りと見てもいいと思います。

 ISM製造業景況感指数やISM非製造業景況感指数も若干予想を下回ったものの決して悪い数字でもなく、雇用の改善も見られるのですが、経済指標や足元の業績動向とは関係のないところで、信用収縮によるリスク許容度の低下からの投機的資金の流出や安全資産への逃避の動き、手仕舞いの動きが強くなったものと思います。買い戻しなどが見られることから、値幅的にはそろそろ下げ止まる可能性は十分にありますが、今度は業績の回復度合いを確かめながら日柄的な整理となる可能性も高く、調整局面であることには変わりなさそうです。

 個別には昨日は信用収縮から原油先物価格なども下落、エクソン・モービルやシェブロンなど石油株は軟調、金価格は堅調でしたがニューモント・マイニングなど金鉱株も売られました。金融株もゴールドマン・サックスやシティグループは軟調となりましたが、バンク・オブ・アメリカは小幅安、JPモルガン・チェースは堅調となり、底堅さも見えて来ました。キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感銘柄も売られましたが、ウォルマートやコカ・コーラ、プロクター・アンド・ギャンブルなどディフェンシブ銘柄は堅調となりました。インテルやIBM、アップルは軟調となりましたが、グーグルやヤフーは堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 連休前の日本市場はギリシャ問題などが収束しそうだとの思惑や前日の大幅下落の反動から大幅高となりました。海外の金融不安は根強いのですが、企業業績の発表が続々と行なわれる中で業績上振れとなる企業が多く、欧米での金融不安や中国の金融引き締め懸念が一服となると売られ過ぎたものから買い直されるということのようです。

 連休前の水準に比べて米国株などが大幅下落となっており、日本市場も欧州金融不安、米国金融規制懸念、中国の金融引き締め懸念から調整となりそうです。決算も引き続き続々と発表され、業績上振れ期待も強いのですが、為替が大きく円高、特にユーロで円高に振れていることや世界的な金融不安の高まり、リスク資産からの逃避の流れを受けて株式市場は売り先行となりそうです。欧州を除けば景気回復が期待されるのですが、目先的には不安心理が先にたち売り急ぐ場面も出てくるのでしょう。

 連休の谷間の月末の上げ幅をしっかりと下げてしまいそうです。欧米での信用収縮の動きは日本市場にも波及するものと思われ、再び下値の節目を試すことになりそうです。10800円〜900円水準、TOPIXでは970ポイント水準では底堅さも見られ、いったん底堅さが見られると好業績銘柄を中心に買い直されるのでしょうが、海外市場動向や為替動向に振らされながら下値を確認することになりそうです。足元の業績面からは大きく下押すことはなさそうですが、日柄整理となって節目を確認してからもみ合いとなるか、一気に節目を割り込んで下値を探るような値幅の整理ということになりそうです。その場合でも10000円水準は割り込むことなく、10500円水準では下げ止まるものと思います。

本日の注目点

◇4月の新車販売台数(自販連)

◇3月の税収実績(財務省)

◇バーナンキ米FRB(連邦準備理事会)議長が講演

◇ガイトナー米財務長官が議会の金融危機調査委員会で証言

◇1−3月期の米労働生産性(速報値)

◇ECB(欧州中央銀行)定例理事会

◇3月期決算:オリエンタルランド(4661)、三井金属(5706)、三洋電機(6764)、任天堂(7974)、ヤマダ電機(9831)

◇1−3月期決算:日本マクドナルド(2702)、アルプス技研(4641)

◇1−3月期決算:仏BNPパリバ

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

ITmedia 総力特集