ビアガーデンの平均予算は3482円、3年連続で減少

[堀内彰宏，Business Media 誠]

　夏の風物詩、ビアガーデン。暖かくなるにつれて、開催する店も増えてくるが、利用したいという人はどのくらいいるのだろうか。

　キリンホールディングスの調査によると、「今年の夏、ビアガーデンに行きますか？」と尋ねたところ、「必ず行くつもり」は22.3％、「機会があれば行きたいと思う」は45.4％、「誘われたら行くと思う」は20.1％、「多分行かないと思う」は12.2％。利用意向がある人は9割近いようだ。

　ビアガーデンでの1人あたりの平均予算を聞くと、前年比103円減の3482円。「景気減退の影響を受けて」（キリンホールディングス）、平均予算は3年連続で減少しているようだ。

　なぜビアガーデンに行くのだろうか。「ビアガーデンに行きたい理由は？」と尋ねたところ、最も多かったのは「ビアガーデンの雰囲気が好き」で50.3％。以下、「ビールがいつもよりおいしく感じられる」（49.6％）、「夜景などとビール、食事が楽しめる」（39.3％）、「楽しく騒げる」（31.4％）が続いた。

　年代別に見ると、「楽しく騒げる」の割合は年代が下になるほど高くなり（60代以上18.5％、50代25.1％、40代30.8％、30代37.8％、20代46.8％）、「ビールがいつもよりおいしく感じられる」は年代が上になるほど高くなる傾向にあった（20代41.6％、30代49.1％、40代47.8％、50代52.3％、60代以上55.8％）。

　「あったらいいなと思うビアガーデンのサービスは？」と聞くと、トップは「そこでしか飲めないビールがある」で48.3％。以下、「全天候型」（44.7％）、「全席禁煙」（36.8％）、「個別に仕切られたスペースがある」（27.6％）、「海外のビールが充実している」（17.1％）が続いた。

　特に20代では「個別に仕切られたスペースがある」（34.9％）、「花火ができる」（33.6％）、「浴衣などをレンタルできる」（17.3％）の割合が高くなっていた。

　インターネットによる調査で、対象は20歳以上の男女5208人。調査期間は4月9日から11日。