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» 2010年04月28日 08時50分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安の増大で、手仕舞い売りに押されて大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10991.99▼213.04

<NASDAQ>2471.47▼51.48

<為替:NY終値>93.26-93.32

欧州金融不安の増大でリスク許容度が低下し、手仕舞い売りに押されて大幅下落

 消費者信頼感指数が予想以上に改善、予想を上回る決算を発表する企業も多く、欧州での金融不安が増大しても底堅さは見られたのですが、ギリシャやポルトガルの格下げが伝わるとリスク許容度が一気に低下、手仕舞い、持高調整を急ぐ動きに押されて大幅下落となりました。欧州各国の財政再建に向けての歳出削減が懸念されたことやユーロやドルが売られたことも株式市場の下落に拍車をかける結果となり、好決算を発表した銘柄も大きく値を下げるなどほぼ全面安となりました。

 米国の景気回復、企業業績の回復は見られるのですが、逆に「出口戦略」が取り沙汰されて資金の回転が止まることなども懸念されたものと思われます。一時的な資金の逆流で大きく下落しましたが、業績相場に移行していると見られることから、業績面での見直し買いも入るものと思います。欧州での信用収縮度合いを計り、米国での出口戦略の進捗を計りながら、業績回復を織り込む展開となって来るのでしょう。金融機関の資金が収縮することがなければ、底堅さから反転となるものと思います。

 個別には予想を上回る決算を発表したフォード・モーターやデュポン、USスチールなどが軒並み大幅下落、同様に好調な決算を発表したUPS、増配を発表したIBMも軟調となりました。JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど銀行株も軒並み大幅下落となりましたが、議会の公聴会に幹部が出席したゴールドマン・サックスは小幅高となりました。四半期決算が予想を上回ったスリーエムは堅調、ウォルマートも底堅さが見られました。原油価格の下落を受けてエクソン・モービルやシェブロンは安く、金価格の上昇を受けてニューモント・マイニングやパブリック・ゴールドなど鉱山株は堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国市場のもたつきや前日の大幅高の反動に加え、欧州金融不安、米国の金融規制強化懸念などが再度取り沙汰されて売り先行となりました。ただ、外国人が買い越しと伝えられたことや今週から本格化した決算発表も業績回復を示す決算が多く、寄り付きの売りが一巡した後は戻りを試す動きとなるなど底堅さも見られ、昼の時間帯や午後の取引時間中に決算を発表した企業などが好調な決算を発表したこともあり、輸出関連銘柄を中心に買われて指数を押し上げ、堅調となりました。

 前日までの大幅高の反動に加え、米国株が大幅下落となったことや円高となったこと、また、大型連休を控えているということもあって手仕舞い売りなどが嵩みそうです。好決算の発表も多いのですが、米国市場でも好決算銘柄が売られているように出尽くし感が強まる可能性もあり、寄付きから売り急ぐ展開となりそうです。連休を控えて動き難いところでようやく上値追いの期待も出たところですが、信用収縮から円キャリー取引の解消が進むと大きな下げとなる可能性もありそうです。

 TOPIXが1000ポイントを抜けずに上値を押さえられていますが、日経平均も11300円〜400円水準の上値の重さを確認するところで欧米の株式が大幅下落となったことで、今度は下値を確認することになりそうです。シカゴ市場(CME)の日経平均先物は10900円割れとなっていますが、好決算に反応する動きや大型連休を控えての買い戻しが入れば11000円水準で底堅さも見られるのでしょう。逆にリスク許容度の低下や連休前ということで円キャリー取引の解消(巻き戻し)などが嵩めば大きな下げとなるものと思います。それでも、10800円〜900円水準での底堅さは見られるのでしょう。

本日の注目点

◇3月の商業販売統計速報(経産省)

◇3月期決算:新日鉄(5401)、デンソー(6902)、三菱重工(7011)、ホンダ(7267)、野村HD(8604)、ヤマトHD(9064)、NTTドコモ(9437)

◇1−3月期決算:仏ルノー、韓LG電子、米ダウケミカル、台エイサー、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル

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