パーク24のカーシェアリング「タイムズプラス」は、他社とどこが違うのか神尾寿の時事日想・特別編(1/3 ページ)

» 2010年04月21日 14時01分 公開
[神尾寿,Business Media 誠]

著者プロフィール:神尾 寿(かみお・ひさし)

IT専門誌の契約記者、大手携帯電話会社での新ビジネスの企画やマーケティング業務を経て、1999年にジャーナリストとして独立。ICT技術の進歩にフォーカスしながら、それがもたらすビジネスやサービス、社会への影響を多角的に取材している。得意分野はモバイルICT(携帯ビジネス)、自動車/ 交通ビジネス、非接触ICと電子マネー。現在はジャーナリストのほか、IRIコマース&テクノロジー社の客員研究員。2008年から日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員、モバイル・プロジェクト・アワード選考委員などを勤めている。

本連載(時事日想)とITmedia プロフェッショナルモバイルに執筆した記事をまとめた『次世代モバイルストラテジー』(ソフトバンククリエイティブ)も好評発売中。


 クルマの「所有」から「利用へ」――その新たな流れの中で、昨年から注目されているのがカーシェアリングだ。会員制で無人ステーションでクルマを借りて、“使った分だけ”利用料を支払う。自動車税や駐車場代といったクルマにまつわる高額な維持費がかからず、利用時間に応じた料金制なのでガソリン代や洗車代もいらない。レンタカーと違い、借りる度に手続きをする必要もない。カーシェアリングは、日常的にクルマを使わないのならばお得になるケースが多く、クルマを利用するための賢くて新しいサービスとして、都市部を中心に根付き始めている。

タイムズプラスのロゴ

 4月19日、これまで「カーシェア24」という名称でカーシェアリング事業を展開してきたパーク24とマツダレンタカー(パーク24の100%出資子会社)が、6月1日からサービス名称を「タイムズプラス」に変更すると発表。あわせて新たな料金プランと今後の事業展開を発表した(プレスリリース)

 認知度・注目度は高まっているものの、いまだ黎明(れいめい)期のカーシェアリングにおいて、この発表はどのような意味を持つのか。今回は、パーク24の新カーシェアリングサービスについて考えてみる。

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