出遅れ銘柄に注目
海外展開や新規事業の育成などが柱の中期経営計画を発表した。新興国市場での送電や通信インフラの需要に対し、光ファイバーや超高圧ケーブルなどの事業展開を強化、次世代自動車やスマートグリッド(次世代送電網)向けなどの高機能素材で新規事業の創出も目指す。
原子力発電用の特殊管の生産能力を2013年4月に倍増する。電力需要の拡大や二酸化炭素(CO2)排出量の削減のために世界各地で原発建設が増えているのに対応する。
新たに取得する用地で電気自動車(EV)用リチウムイオン電池を共同生産することで合意した。3社は共同出資会社でEV用電池を生産しているが、新たな用地取得で生産能力を引き上げ、三菱自動車のEV向けに納入するほか、新たな納入先を開拓する。
軽量化が進む自動車や太陽電池パネルなど向けの付加価値が高い原材料の開発体制と生産設備を強化する。主力の鉄鋼炉向け石灰事業は大きな伸びが期待出来ないため、需要が回復してきた高付加価値原材料事業で積極投資に転じる。
中国で建設機械の小売事業を拡大、いくつかのコマツ(6301)の建機販売を手掛ける現地代理店を買収する。これまで同社は中国でコマツ代理店1社を運営していたが、市場の急成長をにらみ本格的に多くの地域での展開に乗り出す。
機器に組み込んだ基板と基板の間でデータを光伝送できるコネクターを量産する。光伝送は高速なデータのやりとりが可能なほか、ノイズの影響を受けないので機器設計の自由度が増す。他社に先駆けて量産することで、産業機械から携帯電話まで幅広い分野での需要獲得を見込む。(日経産業)
売り 2860万株
買い 2130万株
(金額ベースも売り越し)
慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤」
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