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» 2010年04月09日 09時14分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安や雇用悪化懸念で売られるも金融不安緩和や個人消費回復期待が強まって堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10927.07△29.55

<NASDAQ>2436.81△5.65

<為替:NY終値>93.37-93.43

欧州金融不安や雇用悪化懸念で売られるも金融不安緩和や個人消費回復期待が強まって堅調

 ギリシャの国債金利が上昇するなど欧州金融不安が根強いことや朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を上回ったことなどから売り先行となりました。ただ、ECB(欧州中央銀行)総裁の発言やギリシャの財政赤字が縮小したと伝えられたこと、米小売り各社の既存店売上高が好調で、民間調査会社によると3月の既存店売上高は前年同期比9.1%増となり、2000年の調査開始以来最大、予想(6.3%増)を大きく上回ったことから、過熱感からの売り急ぎなども含めた売りが一巡した後は徐々に切り返し、ダウ平均、ナスダック指数共に堅調となりました。

 雇用や住宅関連の指標は芳しくないものも見られるのですが、欧州の金融不安も薄れ、米国景気も個人消費の回復が顕著に見られるところまで景気が回復したと見られます。まだ、消費の回復も一時的なものではないかと疑心暗鬼なのでしょうが、回復の程度の差こそあれ、回復していることには違いなさそうです。今後は目先的には過熱感を冷まし、引き続き雇用や住宅、個人消費の回復度合いを計りながら、出口戦略や金融不安、そして個別企業の決算動向に右往左往しながらも底堅い堅調な展開が続くものと思います。

 個別には既存店売上高の増加率が市場予想の約3倍だったギャップや既存店売上高が予想を上回り、予想を上回る利益見通しを発表したターゲットが堅調となりました。メーシーズも堅調となったのですが、既存店売上高が予想を下回ったJCペニーは軟調となりました。ホーム・デポやウォルマートなども堅調となりました。EDB(欧州中央銀行)総裁がギリシャにデフォルト(債務不履行)の問題はないと発言やギリシャの財政赤字縮小したとのニュースもあって、シティグループやJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカなど銀行株は堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は過熱感が強い中での米国株安、円高に加え、朝方発表された機械受注が予想を大きく下回り、外国人も売り越しと伝えられたことから売り先行となり、底堅い場面もあったのですが、結局は見切売りなどに押され大幅下落となりました。出遅れ銘柄や幕間つなぎとしての小型銘柄を物色する動きはあるものの指数を押し上げる動きはありませんでした。ただ、循環的な物色であり、買い方の回転は効いているものと思われ、大幅下落の割には悲観的な雰囲気ではありませんでした。

 欧州金融不安が薄れてユーロが買い戻されたことや米個人消費の回復が顕著になったことなどの好材料に加え、昨日の大幅下落の反動から堅調な展開が期待されます。ただ、決定的な買い材料ということでもなく、米国株の戻りも限定的となったことや相変わらず日本市場も過熱感が強いことなどから上値の重い展開となりそうです。オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んでは大きな混乱はないものと思われますが、昨日売られた銘柄などへの買い戻し一巡後は利益確定売りに押されるものもありそうです。商品市況も落ち着いており、昨日堅調なものを中心に手仕舞い売りも嵩んで指数の上値を押さえそうです。

 引き続き過熱感も強く、週末ということもあり上値も重くなるものと思います。昨日の下落の反動があっても11200円台半ばと言う節目水準では上値も重くなるものと思います。下値を試す動きとなるのであれば、11000円前後や10800円から900円水準まで押し目を試すことになりそうですが、過熱感が薄れてくれば11500円や11800円水準の節目を目指すことになるものと思います。循環物色となって買い方の回転が効いて底堅い堅調な展開は続くものと思われます。

本日の注目点

◇2月米卸売売上高・在庫

◇2月期決算:高島屋(8233)、オンワードHD(8016)、リンガーハット(8200)

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