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» 2010年04月05日 16時02分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:過熱感は強いが週末の米雇用統計を受けて円安に振れたことが好感されて堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 11339.30円 △53.21円
売買高 18億4712万株
日経平均先物 11360円 △50円
売買代金 1兆3189億円
TOPIX 995.68 △6.29
値上がり銘柄 1109銘柄
東証マザーズ指数 468.26 △8.34
値下がり銘柄 414銘柄
日経ジャスダック平均 1284.17円 △7.51円
変わらず 152銘柄
騰落レシオ 153.28% △3.59%

日経平均

過熱感は強いが週末の米雇用統計を受けて円安に振れたことが好感されて堅調

 先週末の米国市場は休場でしたが円安となったことが好感されて買い先行となりました。過熱感は依然として強いのですが週末のヘッジ売りの買い戻しなども見られ、堅調となりました。寄り付きの買いが一巡したあとはさすがに利益確定売りに押されて上値も重くなりましたが、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が引き続き買い越しと伝えられたこともあり、大きく下押すこともなく、業績回復を織り込むように出遅れ銘柄などを物色する動きもあって、指数は堅調となりました。先週まで買われていたハイテク銘柄の一角は買い戻し一巡感から上値が重く、円安を嫌気して電力株ディフェンシブ銘柄などに売られるものも散見されました。

 後場はいつも通り方向感のない展開で指数は小動きとなりました。円安や世界的な景気回復を織り込むように輸出株を中心に見直し買いなども見られ、総じて堅調となっています。資金の回転が良く、値動きの良い銘柄はますます値動きが良くなるような感じで特に材料がないなかで堅調となるものも見られ、買い方の回転が効き、需給が好転しているようです。ただ、過熱感の強さは相変わらずで、いつ調整に転じてもおかしくはなく、特に材料が出たわけでもなく利益確定売りに押されるものやちょっとした悪材料で大きく値を崩すものも見られ、指数の上値を押さえる要因となっていました。

 小型銘柄も出遅れ感から買いを集め、買い方の回転が効いて堅調となるものが見られました。東証マザーズ指数は利益確定売りをこなしインターネット関連銘柄などに軟調なものも見られましたが、大幅高、日経ジャスダック平均も堅調となりました。先物は寄り付きのヘッジの買い戻し意外にも散発的にまとまった買いが見られ指数の下支え要因となったものと思われます。オプションのヘッジとしての先物買いなども見られたものと思います。

 引き続き堅調な地合いが続いています。「まだはもうなり、もうはまだなり」と過熱を懸念する向きもあるのですが、買い方の回転が効いており、昨年7月安値をつけたあとの戻り相場のような上昇となっています。業績回復を織り込む展開であり、景気が回復傾向にあるとの方向性は確認されつつあり、金融不安に対する懸念も薄れており、大きく下落となることはなさそうです。ただ、センチメントに変化が見られ、「下がれば買い」と言う雰囲気になりつつあるのですが、過熱感が強いことから、いったん利益確定売りが嵩むと、調整となることが懸念されると売り急ぐ場面も出てきそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 寄付きが堅調となり、寄り付きの買いが一巡した後も先週末の高値水準で下げ渋るなど、堅調な地合いが続いています。ただ、移動平均線や基準線からの乖離が大きく、RSIもストキャスティックスも高値圏にあって過熱感は強く、いつ調整となってもおかしくはないとことです。本日のローソク足も気迷い気分の強まっていることが示され、明日の寄付きが軟調となると大きな陰線となって調整が始まるかもしれません。明日も高く寄り付くようであれば、本日の安値を割り込まなければ強含みの展開が続くのでしょう。

TOPIX

NYダウ

 今日も上に放れての下ヒゲ線=首吊り足となってもおかしくはないような形となりました。毎日毎日、寄付きから高く、前日の高値水準で下げ止まって切り返すという展開が続いていますが、このパターンが崩れる、つまり、安く寄り付く、あるいは高く寄り付いても前日の安値、あるは引け値を割り込むという展開になると移動平均線や基準線からの乖離も大きく、RSIもストキャスティックスも高値圏にあって過熱感が強いだけに、調整となって来るのではないかと思います。

円相場

NYダウ

 過熱感が強く。1月高値を抜けて達成感も出てくるなかで強含みとなっています。材料のあった割には上値が重いのはある程度、金利差での円安は織り込まれていたということでしょう。心理的な節目でもある95円を意識するところでは上値も重くなりそうです。RSIもストキャスティックスも高値圏にあり、94円台=1月高値水準での底固めということになりそうです。

銘柄ピックアップ

円安に反応だが先駆したものは利食い売りに押される

信越化(4063) 5700 △210

 米国で塩化ビニール樹脂の原料工場を新設すると日曜日の新聞で報じられ生産能力を倍増することで中長期的な収益拡大期待から買われ堅調となりました。

三菱マ(5711) 285 △8

 先週末の引け後に2010年3月期の連結営業利益と経常損益をそれぞれ上方修正したことが好感されて一時大幅高となりました。銅価格が強含みとなっていることを好感する動きもあり、上方修正に素直に反応したものと思います。

キヤノン(7751) 4510 △110

 先週は円安にも関わらず持高調整の売りや利益確定売りに押されて上値の重い場面もあったのですが、持高調整の売り一巡感から円安を素直に好感する動きとなり、堅調となりました。

ファーストリテイ(9983) 14920 ▼1770

 売り気配から始まり大幅下落となりました。先週末に発表した衣料品店「ユニクロ」の3月国内既存店売上高が前年同月比16.4%減と大幅に減少したことが嫌気されて売られました。

神戸鋼(5406) 218 △13

 ベトナムで製鉄設備を建設すると発表、好感する買いが入り大幅高となりました。先週も天然ガスを原材料とする製鉄設備を受注したと報じられましたが、新興国での新型製鉄設備の受注が好調と判断されて買いが入りました。外資系証券が投資判断と目標株価を引き上げたことも上昇要因となりました。

ヤマハ 発(7272) 1266 ▼132

 先週末に新株の発行並びに株式売り出しを発表、一時的な株式需給の悪化や株式価値の希薄化が嫌気されて売られ、大幅下落となりました。

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