聖金曜日の休日で株式市場は休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2010年04月05日 09時49分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<為替:NY終値>94.61-94.67

聖金曜日の休日で株式市場は休場

 株式市場は休場となりましたが、朝方雇用統計の発表があり、非農業従事者の雇用増加は予想を下回ったものの、民間ベースでの雇用回復が見られるということで為替や債券反応、金利上昇=ドル高となりました。シカゴ市場(CME)の日経平均先物は前日とほとんど変わらない水準となりました。FRB(連邦準備理事会)が5日に会合を開くと伝えられたことから、公定歩合の引き上げが取り沙汰されて債券は軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株高や円安を受け、持高調整の買い戻しもあって堅調となりましたが、米雇用統計の発表を控えた週末と言うことで上値も限定的となりました。過熱感が強まっていることもあり、利益確定売りも嵩みました。ただ、売り急ぐような動きは見られず、先物へのまとまった買いなども見られ、終始堅調な展開となりました。買い戻し一巡感もあるのですが、業績回復を織り込むように堅調な地合いとなっています。

 週末の米国株式市場は休場となりましたが、為替が大きく円安に振れたことから、円安での収益上振れが期待されそうです。ただ、週明けに米国で公定歩合の引き上げがありそうで、過熱感を冷ますことになるのかもしれません。週末の日本市場も堅調ながらも上値の重い展開となっており、先高感も強く、大きく下押すこともないのでしょうが、過熱感を冷ますような調整となる可能性も高そうです。ハイテク銘柄も素直に円安に反応するという動きも少なくなって来ており、円安どこまで織り込んでいるのか、持高調整の買戻しはまだ続くのかなど、目先の需給に振らされそうです。出遅れ感の強い銘柄、業績回復が期待されながらも1月高値を抜けていないような銘柄に注目だと思います。

 節目と見られる水準を次々と抜けてきており、強含みの展開が続きそうです。次の節目とすれば、11800円水準、心理的な節目でも11500円と言う水準でしょうが、さすがにその水準までは一気に上昇というよりは押し目を確認しながら底堅さを確認しながらとなるのではないかと思います。11200円台での底堅さを確認することになるのか、まだ10800円〜900円水準での底堅さを試す動きになるのでしょう。11200円水準を割り込むようであれば、持高調整の買い戻し一巡から過熱感を冷ますことになり、11200円台を保てば11200円台での底堅さが確認されることになるものと思います。

本日の注目点

◇3月米ISM非製造業景況感指数

◇2月期決算:カッパ・クリエイト(7421)

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