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» 2010年04月01日 08時37分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:雇用改善への失望感や過熱感から売られて軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10856.63▼50.79

<NASDAQ>2397.96▼12.73

<為替:NY終値>93.47-93.53

雇用改善への失望感や過熱感から売られて軟調

 朝方発表されたADP雇用レポートが予想に反して前月比でマイナスとなったことやシカゴ購買部協会景気指数も予想を下回り軟調となりましたが、銀行貸し出しが増加するとのFRB(連邦準備理事会)理事のコメントなども伝わり地銀株を中心に銀行株などが買われ、オバマ大統領が大西洋沖合いの油田・ガス田の採掘・開発を認める方針と伝わり、資源株などが買われて堅調となる場面もありました。ただ、指数上昇の過熱感も強く小売り株などを中心に利益確定売りを急ぐ動きもあり、最後は軟調となりました。

 雇用や個人消費の改善が期待されていただけに民間の調査とは言え、雇用改善にかげりが見えたことが週末の雇用統計への懸念となったようです。ただ、実際に雇用改善が一服となったとしても景気や企業業績が回復過程にあることには違いなく、二番底懸念から大きく売られるような懸念はないようです。逆に「出口戦略」が取り沙汰されて上昇気味となっていた金利も上げ一服となり、株式を売り急ぐような動きとならないようです。商品市況なども落ち着いており、市場全体にセンチメントは悪くないものと思います。

 個別には油田開発が認められることは好材料だが、原油やガソリンの在庫増が懸念されて、石油株はシェブロンは高く、エクソン・モービルは小幅安となり、まちまち。銀行株は欧州金融不安の一服や住宅価格の下げ渋りなどが好感されてシティグループは軟調となりましたが、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースは堅調となりました。市場全体の過熱感を嫌気するようにハイテク銘柄は利益確定売りに押されるものが多く、アップル、インテル、IBM、マイクロソフトなど軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高や円安を好感して買い先行となりましたが、さすがに過熱感が強いことから上値も重く、お化粧買いを期待した向きの手仕舞い売りに押されて小幅安となりました。上値の重さを確認しても売り急ぐこともなく、総じて堅調となり、業績上方修正などには素直な反応となっていました。外国人も株数ベースでは売り越しと伝えられたものの金額ベースは買い越しであり、特に売り要因ともならず相変わらず過熱感が強い相場展開となっています。

 本日の日本市場は朝方発表される日銀短観次第と言う感じもありますが、米国市場は軟調となったものの、底堅さが見られ、為替が円安となったこともあり、輸出関連銘柄を中心に底堅い堅調な展開となるのではないかと思います。ただ、過熱感も強く、日銀短観の発表を機に手仕舞い売り、利益確定売りが嵩む可能性も高く、寄付きからまとまった手仕舞い売りなどが見られると予想以上に下押すことになるかもしれません。新年度入りということで、新たな資金流入も期待されますが、大型上場やこれまで決算に絡む売りが手控えられていた反動からの売りが嵩む可能性もありそうです。

 11000をしっかりと抜けたことで、次の節目を目指す動きもありそうです。ただ、目先的な過熱感は強く、節目と見られる11200円を超えるような水準では上値も重くなりそうですが、逆に11000円水準では底堅さも見られるものと思います。本日は過熱感が強いこともあり、一旦11000円水準での底堅さを確認するような動きも見られるのではないかと思います。円安を好感する動きもあるのでしょうが、日銀短観の発表を機に手仕舞い売りが嵩む可能性もあり、上値も限定的、11100円を超えると上値も重くなって来るものと思います。

本日の注目点

◇日銀短観

◇3月新車販売台数

◇3月軽自動車販売台数

◇米新規失業保険申請件数

◇3月米ISM製造業景気指数

◇2月米建設支出

◇日銀白川総裁講演

◇11−2月期決算:クラウディア(3607)、ナガイレーベ(7447)

◇新規上場:東証一部=JXHD(5020)、トモニHD(8600)、NKSJHD(8630)、第一生命保険(8750)

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