コラム
» 2010年04月01日 08時00分 UPDATE

郷好文の“うふふ”マーケティング:まさに中毒、うふふ的柿の種ランキング (1/2)

うっかり買ってしまい、うっかり食べ過ぎてしまう柿の種。筆者は柿の種にこだわりはあるものの、複数のメーカーの柿の種に浮気してしまうという。なぜ1つに絞れないのか、柿の種中毒の症状を分析してみた。

[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

マーケティング・リサーチ、新規事業の開発、海外駐在を経て、1999年〜2008年までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略など多数のプロジェクトに参画。2009年9月、株式会社ことばを設立。12月、異能のコンサルティング集団アンサー・コンサルティングLLPの設立とともに参画。コンサルタント・エッセイストの仕事に加えて、クリエイター支援・創作品販売の「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など、印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載中。中小企業診断士。ブログ「cotobike


 時折、無性に食べたくなるものがある。

 カップめん、タイカレー、堅焼きソバ、そしてチョコレート。先日、なぜかタコス(メキシコ料理)が無性に食べたくなり、仕事場で作るという暴挙に出た。真夏の夜半、自販機まで買いに行くコカコーラは最高だ。無性に食べたくなるものに共通するのは、きっかけ、隠れた習慣、そんなところだろうか。

 “時折”ではなく、“いつも”無性に食べたくなるものもある。こっちは中毒であり依存症。私の場合、柿の種がそれに当たる。乾きもののお酒のおつまみの代表格である。

 幸いなことに、柿の種なら依存症を癒やせるような品揃えが近所でまかなえる。柿の種オンリーのノーマルタイプ、ピーナッツ入りの柿ピー、唐辛子風味やワサビ風味の辛口系、柿の種ならぬあられ+ピーナッツも。包装タイプで分類しても、個装食べ切りに6袋入り、大袋入りまで。サプライヤの種別からはメーカー品とPB品など。“柿の種”という1品種で、これほどバラエティに富んでいるのだ。ワクワクするじゃないか。

 柿の種を単なる「おせんべいの一種」として重きを置かない一般人にとって、なぜ私がこだわるか分かるまい。私もなぜそんなに自分がこだわるのかよく分からない。だがこんなに奥が深いお菓子品種はほかにはない。柿の種への愛を披露してみよう。

ah_DSC03834S.jpg この記事のために買い集めました

うふふ版「柿の種ランキング」

 さまざまな種類がある柿の種商品。その中でも、私のキングはズバリ『88グラム とうがらしの種』(みながわ製菓)である。同社の柿の種は他社とは異なる独自の平たい半月形状。一般的な柿の種はおせんべい風で、パリンという歯ごたえがあるが、これはしっとりと米の味を楽しむタイプ。同社では「ふくれタイプ」という内部に空洞がある種もあるが、断然平たいタイプがうまい。唐辛子の絶妙なバランスが絶妙で、良質な国産米を丁寧に扱う姿勢にも好感が持てる。定価は155円。『わさび柿の種』(みながわ製菓)も定番だ。

 そして、このウラに“幻のキング”もある。それは『115グラム とうがらしの種ピーナッツ入』(みながわ製菓)。前記の88グラムタイプは比較的どこでも流通している(お菓子のまちおか、スリーエフなど)。だが115グラムピーナッツ入りは、私の柿の種購買商圏から消滅して久しい。かつては、近所のファミマにもあったのに(各店舗の仕入れ裁量が減ったせいかも)。

ah_minaga.jpg (出典:みながわ製菓)

 柿の種といえば、「ピーナッツとの混合比は、3:7か4:6か」というのもよく議論になるテーマだ。私はピーナッツ3割でOKだが、みながわ製菓のこの商品の革新的なところは“ピーナッツ上部偏在”にある。普通は均一に混ぜるところを、とうがらし柿の種を下部に、ピーナッツを上部に位置させるパッケージング。開封して「辛いぞ」と思えば、手前のピーナッツで口内を中和させることができる。徐々に自然体で混ざり合っていくのを楽しんでもいいし、何なら振って混ぜてもいい。お好みだ。

 流通問題に加えて、88グラムのピーナッツレスに比べて53円高い208円は、一般的な柿の種PBの105円のほぼ倍。自分へのごほうび意識がよほど高いときでないと買えない。

 堂々の3位は『大辛柿乃種』(越後製菓)。鮮度の高さが柿の種のうまさを引き立て、唐辛子はかなり辛いが、適切なインターバルをおけば何とか征服できる。大きめの柿の種の質量もどんぴしゃだ。定価150円を最近10円値下げしたのはデフレ対策か。

 以下番外。『亀田の柿の種6袋詰』(亀田製菓)は“抑え役”、むしろ『亀田の柿の種スーパーフレッシュ』『同わさびスーパーフレッシュ』(いずれも100円近辺)が潔くて好きだ。大手のS製菓は素材の扱いが好きになれないし、PB商品は量も味も満足できる品に滅多に出会わない。そうそう、みながわ製菓の『激辛×2』は危険だ。タオルを用意してから食べよう。

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