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» 2010年03月31日 16時14分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国市場が堅調、為替も円安ということで、買い先行で始まるも過熱感が強く上値も重い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 11089.94円 ▼7.20円
売買高 20億3722万株
日経平均先物 11100円 ▼20円
売買代金 1兆5315億円
TOPIX 978.81 ▼0.77
値上がり銘柄 723銘柄
東証マザーズ指数 450.50 ▼0.47
値下がり銘柄 812銘柄
日経ジャスダック平均 1275.26円 △7.46円
変わらず 134銘柄
騰落レシオ 138.31% △0.84%

日経平均

米国市場が堅調、為替も円安ということで、買い先行で始まるも過熱感が強く上値も重い

 昨日の米国市場が堅調、為替も円安となったことから、輸出株を中心に買われ買い先行となりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が金額では買い越しながらも株数で売り越しと伝えられたことや過熱感も強いことから寄り付きの買いが一巡した後は利益確定売りに押されて軟調となる場面もありました。それでも、11000円と言う心理的な節目を抜けたことや月末・期末の「お化粧買い」期待、明日の日銀短観の上振れ期待などから、先高期待も強まり、上値の重さが確認されても売り急ぐ動きにはならず、堅調ながらも方向感のない狭い範囲での動きとなりました。

 後場も方向感のない展開となりました。後場に入って海運株が業績の上方修正を発表、反応は鈍かったのですが、底堅さを見た買い戻しなどが入ると値動きの良さに連られるように買いが入り大幅高となるなど、目先の値動きには敏感に反応する動きとなっていました。ただ、物色対象の広がりも限定的、やはり過熱感が強いことが気になるということで、輸出関連銘柄に利益確定売りに押されるものも見られ、指数の上値は重くなり、最後まで方向感はなく、底堅さが見られるのですが上値の重さが気になる相場が続きました。最後は「お化粧買い」と「お化粧買い」に期待した向きの手仕舞い売りが交錯、小幅安となりました。

 小型銘柄も堅調ながらも上値が限定的となりました。月末・期末ということもあり、積極的な売り買いも手控え気味で主力銘柄同様方向感に乏しい展開となりました。引けを意識する時間帯から手仕舞い売りに押されて東証マザーズ指数は軟調となり、日経ジャスダック平均はそれでも堅調となりました。先物も散発的にまとまった売り買いも見られるのですが、追随する動きも、積極的に買い上がる、売り叩くような動きもなく、目先的な持高調整と小掬い商いが中心となっていたようで、指数を方向付けるような動きはありませんでした。

 明日から新年度入りということですが、日銀短観の発表を機に手仕舞い売りが嵩むのではないかと思います。日銀短観の上振れが期待されて売り手控えられていたとすれば、予想を上回れば上回ったで「買いが入るから売り」と言うことになり、逆に予想を下回り、売られれば「買われ過ぎた分は修正となるのだろうから、売り」と言うことで売られてしまうのではないかと思います。昨年来高値水準ということで、買い方は利益の出ている可能性が高く、まずは利益を確定するためにいったんは手仕舞い売りも嵩むのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 高値で「出会い線」のような形となりました。「かぶせ線」と同じで、高値圏で出現すると「天井」となることが多く、RSIやストキャスティックスも高値圏にあることから、明日の寄付きが軟調となると調整気分が強まるものと思います。移動平均線や基準線からの乖離も大きく、過熱感を冷ますように少なくても転換線の水準=11000円水準までの調整はあってもおかしくはありません。

TOPIX

NYダウ

 「出会い線」と言うよりは「気迷い線」と言う形、あるいは「上ヒゲ線」ということかもしれません。明日の寄付きが安いとそのまま陰線となる可能性が高く、大き陰線となると本日の高値が当面の高値となる可能性がありそうです。RSIもストキャスティックスも高値圏にあり、移動平均線や基準線からの乖離も大きく、調整気分が強まっているものと思います。

円相場

NYダウ

 引き続き雲の中で底堅い展開となっていますが上値も重い状況が続いています。RSIもストキャスティックスも今度は下げ足りないような感じでしたが、雲の下限を意識して底堅く、戻りを試す展開となっています。まだしばらくは雲の中での動きと見ておいていいのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

利益確定売りも多く上値の重い展開

日風開(2766) 279300 △33700

 昨日の引け後に、マレーシアで蓄電制御システムを受注したと発表、収益拡大を期待した買いが入り大幅高となりました。海外での受注獲得が進んでいることも好感されたものと思います。

ナブテスコ(6268) 1246 ▼35

 昨日の引け後に、産業用ロボット向け精密減速機、中国での油圧危機の需要回復による増収効果などから、2010年3月期業績予想の上方修正を発表、好感されて買い先行となりましたが、前日までの大幅高で織り込まれていたものとして利益確定売りに押され、軟調となりました。

キヤノン(7751) 4330 △5

 円安を好感する動きに加え、欧州統括会社が米社と欧州でのITコンサルティングで提携したと新聞で報じられ、業績拡大が期待されて買われました。昨日も大手証券が事務機メーカーのなかで注目と指摘されて上昇となっており、その流れが続いていた面もあるものと思います。

コニカミノルタ(4902) 1091 ▼5

 2010年3月期の連結営業利益が従来予想を1割程度上回りそうだと新聞で報じられ、市場予想も上回ったことから、好感した買いが入り買い先行となりましたが、昨日も国内証券が業績回復から投資判断を引き上げて大幅高となっていたことで利益確定売りに押されて軟調となりました。

リンガハット(8200) 1000 △8

 2011年2月期の連結営業利益が前期推定比で2割増と公算が大きいと新聞で報じられ、収益回復が期待されて買われ、堅調となりました。創業者一族などの売出しが嫌気されていましたが、受け渡しも終わり、需給面の不安も薄れ、素直に好感されたものと思います。

ディスコ(6146) 5750 ▼150

 外資系証券がLED(発光ダイオード)投資は2010年度は大幅拡大が期待されるものの2011年度にピークアウトしてしまうとの見方から、目標株価を引き下げたことが嫌気されて売られ、軟調となりました。昨日まで4日続伸で大きく上昇となっていたことの反動もあったものと思います。

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