欧州景況感の好転や商品市況の上昇などを受けて堅調な展開清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年03月30日 08時31分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

利益確定売りをどこまでこなして買われるか

東洋電(6505) 633 ±0

 中国で開通予定の地下鉄の車両向けに、モーターや制御装置などの電機品を受注した。高速鉄道向けの受注も重ねており、車両本体の中国での国産化が進む中で、外国企業にも受注機会が豊富な車両用電機品の分野で攻勢をかける。

三菱重(7011) 388 ±0

 船の燃料消費と二酸化炭素(CO2)排出量をそれぞれ約1割削減できる「新型排熱回収システム」を開発した。船内で必要とする電力量に応じて、最も効率が良くなるよう蒸気タービンとガスタービンへの負荷を変えられるもので、海運・造船会社に販売攻勢をかける。

双  日(2768) 173 ▼2

 国内で売買される様々な種類の二酸化炭素(CO2)排出枠(クレジット)を網羅的に扱う電子商取引市場を開設する。工場や事業所などのCO2削減を進める企業が削減計画に充当する排出枠を調達し易くする。

NEC(6701) 274 ▼2

 2010年度から新たな中期経営計画を始める。「クラウドコンピューティング」分野でのM&A(合併・買収)を検討する、2012年度に連結売上高の25%をクラウド事業で稼ぐ計画。新規事業の電気自動車向けリチウムイオン電池事業は心臓部の電極の生産能力を増強する。

NTTドコモ(9437) 139500 ▼3100 、 東京海上(8766) 2604 △5

 損害保険事業で提携する。時間や場所を問わず加入できる携帯電話の利便性を生かした保険商品を共同開発する。本業が伸び悩む中、収益源の多様化を進める動きが広がっている。

リンテック(7966) 1795 ▼8

 太陽電池の保護材である「バックシート」の増産に乗り出す。国内2カ所目の生産拠点を4月から稼動させ、バックシートの生産量を3割程度引き上げる。国内の太陽電池メーカー向けに新製品を投入、需要増をにらんだ生産体制構築を急ぐ。同社はバックシートの加工メーカーとして世界第2位のシェア20〜25%を持つ。(日経産業)

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  2080万株

買い  2230万株

(金額ベースも9億円買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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