あなたは第一印象に自信がありますか?(1/3 ページ)

» 2010年03月30日 08時00分 公開
[唐澤理恵,INSIGHT NOW!]
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唐澤理恵(からさわ・りえ)さんのプロフィール

お茶の水女子大学卒業後、大手化粧品会社に営業として入社。1994年32歳で最年少同社初の女性取締役に就任し、6年間マーケティング部門を担当する。2000年同社取締役を退任し、サブリネット株式会社を設立、代表取締役に就任。政治家・経営者のヘアスタイル、服装、話し方、立ち居振る舞いを指南するパーソナルデザイン事業を中心に活動。2007年4月社名を株式会社パーソナルデザインに変更。「イメージプロデューサー唐澤理恵Blog


 3月27日土曜日の日経プラスワン1面に第一印象についての記事がありました。「自信がある」と答えた人が48%、「自信がない」と答えた人が52%とほぼ拮抗(きっこう)したようです。入社、入学、転勤、転部など初対面のあいさつを交える機会が増えるこの時期に、自分の第一印象について考えてみてはいかがでしょうか。

 この記事は、インターネット調査会社のマクロミルを通じ、全国の成人男女に尋ねた調査の結果です(3月中旬実施、有効回答数1032)。

 「自信がある」と答えた人に対して、何に自信があるかと尋ねたところ、「表情」(36%)や「言葉づかい」(24%)が多く、「自信がない」と答えた人は何に自信がないかというと、「容姿」(35%)、「表情」(24%)の順だったようです。

 初対面の相手と30分の面会時間があった場合、好き嫌いや信頼できるかを判断するのにかかる時間は「5分以内」という人が6割、「時間内では決められない」という人が約2割、「一瞬」という人が8%とでした。

 直感的な第一印象は、一般的には2〜7秒と言われています。直感ですから、文字通り感覚です。当たっているか、当たっていないかは別として、勝手に決め付けているということです。

 記事には面白い実験結果もありました。7人の自己紹介スピーチ映像を彼らのことを知らない人に2秒間見せ、第一印象を選択肢から選ばせたところ、7人の評価はほぼ合致しており、映像を見る時間を5〜10秒と延ばしても変化はなかったという結果です。

 つまり、ほぼ数秒間で相手を見た目で判断し、それは誰が見てもほぼ似通った評価であるということです。

 この実験を行った日本大学芸術学部教授の佐藤綾子氏の記事の中のコメントもまた意味深いものでした。いわく、初対面の相手に与える印象は、ちょっとした心がけで簡単に改善することができるとありました。

1.歩幅を広げて歩く

2.大きな明るい声であいさつする

3.相手の話を聞くときは唇の両端(口角)の筋肉を上げる

4.楽しい時、面白い時はよく笑う

5.会話の際は相手の目をきちんと見る

 以上、5カ条を説くのですが、これらは、「TPOに合わせた清潔な服装を心掛けていることが前提である」とあります。つまり、服装や髪型が乱れていたり、場にそぐわない奇をてらうメガネやスタイルであったりすることで、せっかくの表現における努力が水の泡にもなりかねないということです。

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