「パッケージソフトだと初期費用が高い」「ソフトのライセンス管理が大変」……。そんな経営者やIT担当者の悩みに応えられるサービスがNTT西日本の「ソフトonフレッツ」。ネットワーク経由でソフトを月額料金で利用することで、初期費用を安くおさえられるのだ。
企業で働いていると、新しいソフトを導入する際、量販店に行ってパッケージソフトを複数購入し、各人のPCにCD-ROMから長時間かけてプログラムをインストールする……といった面倒な作業にうんざりした経験がある人はいるだろう。
また、インストールしても、ソフトの使い方が分からなくて利用しなくなってしまったり、異動者・退職者が出たことでライセンスが余ってしまったりして、「お金が無駄になってしまった!」と嘆いたことのある経営者もいるだろう。CAD系ソフトやグラフィック系ソフトのように、単価が数十万円もするようなソフトだと、その嘆きもより大きなものになる。
「使いたいソフトを、使いたい時に利用できるような仕組みはないのだろうか?」
コスト削減を迫られるIT担当者にとって、悩みの解決法となるのが、NTT西日本が2010年1月に開始した「ソフトonフレッツ」。ここでは「フレッツ 光ネクスト」または「フレッツ・光プレミアム」の契約者が便利に利用できるソフトを紹介しているのだ。ソフトonフレッツで紹介されているソフトは、月額料金で(※1)手軽に利用できる(※2)。
ソフトonフレッツはネットワーク経由でさまざまなソフトを利用できるというサービス。パッケージソフトでは、ユーザーや管理者がソフトを購入し、各PCにインストールする必要があったが、ソフトonフレッツではソフトのプログラムがNTT西日本のサーバ上に置かれており、ユーザーはそのサーバーから、ネットワーク経由でソフトを利用することになる。
ソフトonフレッツは、大きく分けて3つのメリットが挙げられる。
1つ目の大きなメリットは、利用料金をライセンスごとに月額(※1)で支払うため、「初期費用が安くなる」ということ。「まず1カ月試してみたい」という要望に応えられる上、繁忙期など、一時的にライセンスの追加が必要になった場合でも必要最小限のコストで対応できる。
また、ソフトの利用料金は、ソフト提供事業者に代わってNTT西日本が回収する。それにより、フレッツ 光ネクストやフレッツ・光プレミアムの月額利用料と請求書が一本化されるため、経理作業もシンプルになる。
2つ目のメリットは「必要なソフトがすぐに(上記※2)使える」ということ。ネットワーク経由で利用するため、ソフトをいちいち買いにいく手間が省けるのだ。
3つ目のメリットは「利用するソフトのインストールが不要(※3)」であること。「フレッツ・ソフト配信セットアップツール」というプログラムさえインストールしてあれば、ソフトを利用できる(※4)。そのため、ソフトごとの面倒なインストール作業を省くことが可能だ。
ソフトonフレッツで現在利用できるソフトは、以下の4種類。
NTT西日本では「今後は、業務で利用できる便利なソフトをさらに増やしていきたい」としている。
ソフトonフレッツで提供しているソフトを利用するためには、具体的にどのような手続きを踏めばいいのだろうか? ソフトを利用するために必要な条件は下表の通り。
項目 | 条件等 |
---|---|
設置場所に関する条件 | NTT西日本が提供するフレッツ 光ネクスト、または、フレッツ・光プレミアム回線に接続されている必要があります。提供エリアについては、こちらからご確認ください。 ・フレッツ 光ネクスト提供エリアはこちら ・フレッツ・光プレミアムの提供エリアはこちら |
ネットワーク機器に関する条件 | IPv6の通信が可能な設定、および、構成が必要です。 |
OSに関する条件 | 以下のいずれかのOSがインストールされている必要があります。 ・Windows XP Professional SP2/SP3 ・Windows Vista (Business/Enterprise/Ultimate) ・Windows Vista (Business/Enterprise/Ultimate) SP1 ※64bit版には対応していません。 ※Windows XP Home Edition/Windows Vista Home Basic/Windows Vista Home Premium/Windows 7 Starter/Windows 7 Home Premium/Windows 7 Professional/Windows 7 Ultimateは未対応です。 |
PCに関する条件 | PCのスペック・条件として、フレッツ・ソフト配信セットアップツールをインストールし動作させるために以下の要件を満たしている必要があります。 <ご注意事項> 下記の内容は、ソフトをご利用いただく際に最低限必要な利用環境となります。ご利用いただくソフト毎に利用環境があり、下記の内容と異なる場合がございますので、詳細については各ソフト会社のホームページなどをご確認ください。 CPU:Intel Pentium III 600MHz 以上 メモリ:128MB以上 HDD:4GB以上の空き容量(ローカルディスクのいずれかに空きがあればよい) Qドライブが利用されていないこと |
ブラウザに関する条件 | Internet Explorer6、7 |
導入はカンタンだ。ソフトonフレッツWebサイト内のソフト一覧から、希望のソフトを選択。ソフト提供事業者、またはソフトメーカーとのソフト利用契約に同意した上で、会社のPC台数に合わせて、必要な数のソフトライセンスを購入する。その際、NTT西日本がソフトの利用料金を回収することに同意する必要がある(※5)。
そして、ユーザー情報(氏名または会社名、電話番号など)を登録して、さらにソフトを利用する人のアカウント情報(メールアドレスやパスワードなど)を登録すると、「フレッツ・ソフト配信セットアップツール」のダウンロードに必要な「利用者アカウント」「パスワード」「URL」が表示されるので、プリントアウトするなどして保存しておく。
フレッツ・ソフト配信セットアップツールとは、ソフトonフレッツで提供しているソフトを利用するため、PCにインストールしておく必要があるツール。初めて利用するPCはフレッツ・ソフト配信セットアップツールをインストールしてから再起動すると、Windowsのスタートメニューの「すべてのプログラム」から購入したソフトを選択して、利用できるようになる(※6)。
だが、「ソフトonフレッツを試したい」と思っても、「これまでに使ったことがないサービスだから不安だ」と心配する人もいるかもしれない。そんなユーザーのために、NTT西日本ではコンタクトセンターを配備しており、電話やEメールでソフトonフレッツを利用するユーザーをサポートする(ソフト利用までの手順についてはNTT西日本ですべて対応し、ソフトについての質問に関してはソフト提供事業者の窓口に問い合わせることになる)。
NTT西日本では「ソフトonフレッツは従業員数50人以下の中小企業や個人事業主を主なターゲットと想定しています」と話すが、大企業の一部署だけで導入することも十分可能だ(※7)。従来使っていたソフトの切り替えが必要な際には、1つの選択肢として検討してみてはいかがだろうか。
また、ソフトonフレッツはNTT西日本の営業範囲(静岡県以西)でしか使えないが、NTT東日本でも「光ソフトタウン」という同様のサービスを提供している。東日本エリアの企業などではそちらを参考にしていただきたい。
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アイティメディア営業企画/制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2010年3月31日