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» 2010年03月16日 08時37分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好調な経済指標、新興国の金融引き締め懸念など強弱の材料が入り混じり、まちまちの展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10642.15△17.46

<NASDAQ>2362.21▼5.45

<為替:NY終値>90.54-90.6

好調な経済指標、新興国の金融引き締め懸念など強弱の材料が入り混じり、まちまちの展開

 朝方発表されたニューヨーク連銀景気指数や鉱工業生産指数は予想を上回ったのですが、中国やインドの利上げ懸念から商品相場が軟調となり、関連銘柄が売られ、投資判断の引き上げや引き下げに素直な反応となって、指数は方向感のない展開となりました。金融規制改革法案発表を前に売られていた銀行株が、発表されたことで出尽くし感が出たことやFOMC(公開市場委員会)で超低金利政策が継続するとの観測から買い戻されて底堅かったことで、ダウ平均は堅調となりましたが、ナスダック指数は半導体関連銘柄が投資判断の引き下げで売られたことなどから続落となりました。

 世界中でサブプライムショックからの立ち直り度合いを測るような展開となっています。金融引き締めに転換する動きから株式市場は波乱含みですが、米経済指標などでも回復が確認されつつあることで、いよいよ「業績相場」に移行して行くことには違いなさそうです。目先的にはFOMCを控えて政策を見極めたいという動きや足元がふらついている中での新興国の金融引き締めの影響などを見極めたいということで、方向感がなくなっていますが、センチメントは決して悪くはなく、基調は強含みに推移すると見ても良いものと思います。

 個別には自社株買いと増配を発表したペプシコが買われ、コカ・コーラも高くなり、投資判断の引き上げのあったウォルマートが高く連れてホーム・デポなど小売り株に堅調なものが見られました。原油価格が軟調となってシエブロンやエクソン・モービルは軟調、金融規制法案が示されたことでJPモルガン・チェースは小幅安、バンク・オブ・アメリカは変わらずまで戻して引けました。グーグルが中国撤退に関連してライバル企業に広告主が移転を勧められていると報じられて売られ、半導体製造装置のKLAテンコールなどが投資判断の引き下げを受けて売られ、連れてハイテク銘柄が軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は方向感のない展開が続きました。朝方は円安傾向にあることや外国人買いを好感して買い先行となったのですが、目先的な過熱感や持高調整と見られる売り買いが入り、方向感のない展開となりました。目先的な過熱感があるのですが、持高調整の売りが嵩むわけでもなく、逆に持高調整の買戻しなども見られ、指数を下支え、底堅い展開となりました。

 米国市場はまちまちの展開ですが、半導体関連銘柄を中心にハイテク銘柄が売られたことや中国やインドで金融引き締め懸念が強まっていること、対ユーロで円高に振れたことなどから上値の重い展開が予想されます。寄付きから売り先行となり、値持ちが悪いとなると、ここまで、上値の重さを気にしながらも買戻し中心に戻していただけに売り急ぐ場面も出てしまうかもしれません。ただ、日銀の金融政策決定会合を控えて金融緩和の追加に対する期待もあり、為替が落ち着けば底堅さも見られるものと思います。

 10800円水準での上値の重さを確認することになりそうです。一気に10500円から600円の節目での底堅さを確認するところまでは下落とならないと思いますが、追加の金融緩和策期待と中国やインドでの金融引き締め懸念との綱引きで、はっきりと方向感を出すことはなさそうで、軟調ながらも底堅いような動きとなりそうです。持高調整の売りが嵩めば10600円水準まで下落、買戻しが多ければ10700円前後で下げ止まるということではないかと思います。

本日の注目点

◇日銀政策委・金融政策決定会合(17日まで)

◇ジャスダック・ネオ新規上場:セルシード(7776)

◇EU財務相理事会(ブリュッセル)

◇米連邦公開市場委員会(FOMC)

◇2月の米住宅着工件数

◇決算・1月期:サイボウズ(4776)、東栄住宅(8875)

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