3人に1人は毎月泣いている?――“大人の涙”のワケ

» 2010年03月12日 12時10分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 「大人は泣かない」と言われたのも今や昔。テレビ番組や映画のCMなどで、涙を流す観客の姿を見る機会も増えている。イマドキの大人はどのくらい涙を流しているのだろうか。

 アイシェアの調査によると、「泣く機会はどれくらいありますか?」と尋ねたところ、最も多かったのは「月に1回くらい」で24.9%。以下、「年に1回未満」(21.5%)、「3カ月に1回くらい」(15.7%)、「年に1回くらい」(14.3%)、「半年に1回くらい」(11.8%)、「週に1回以上」(11.4%)が続いた。

 月1回以上泣いている人は36.3%と3人に1人以上を占めており、男女別に見ると男性(23.3%)より女性(50.8%)の方が比率が高かった。

泣く機会はどれくらいありますか? (出典:アイシェア)

 「どんな感情で泣くことが最も多いですか?」と聞くと、トップは「感動して」が59.8%と断トツ。以下、「悲しくて」(17.3%)、「悔しくて」(6.2%)、「面白くて」(5.4%)、「つらくて」(3.8%)、「怒って」(2.0%)が続いた。

 男女別に見ると、「感動して」は女性(53.4%)より男性(65.4%)の比率が高く、「悲しくて」は男性(14.7%)より女性(20.3%)の比率が高かった。また、年代別に見ると、「悲しくて」は年代が下になるほど比率が高くなっている(40代12.9%、30代16.3%、20代23.2%)。

どんな感情で泣くことが最も多いですか? (出典:アイシェア)

 「涙を流すきっかけで最も多いものは何ですか?」と尋ねると、最も多かったのは「テレビ番組の視聴」で28.5%。以下、「映画の視聴」(26.3%)、「人間関係」(19.9%)、「読書」(8.2%)、「仕事」(3.4%)が続いた。男女別に見ると、「映画の視聴」は女性(19.1%)より男性(32.7%)の比率が高く、「人間関係」は男性(14.3%)より女性(26.3%)の比率が高かった。

 これまで最も涙した経験について具体的に聞くと、「大切な人が亡くなった時」「ペットが天に召された時」「恋人との別れ」「大学で人格まで否定されるようなことを教員に言われた時」など、悲しみの涙だったという意見が多かった。一方、「テレビ番組や映画を見て感動した」「教え子の卒業式」「夫に『もうがんばらなくてもいい』と言われた時」「子どもの命が助かった時」といった声もあった。

 インターネットによる調査で、対象は20代〜40代の男女502人(男性53.0%、女性47.0%)。調査期間は2月22日から25日。

涙を流すきっかけで最も多いものは何ですか? (出典:アイシェア)

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