空気入れでライトを照らそう――エコなバイクの発想「PUYL」とは郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)

» 2010年03月11日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]
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地球をバイクで走るデザイナーKaiさんの夢

 Kaiさんのバイクの原点は、子どものころに見た父の自転車修理姿。それに触発され、11歳で屋根裏部屋やゴミ箱から部品をあさり、1つのカスタム・バイクを作った。20人からなるマウンテンバイクチームも結成して走りまくった。生まれ故郷のドイツから英国、フィンランド、オーストリアなどを経て、今はある日本メーカーと契約して名古屋に滞在中。どの国でもバイクと一緒に移動してきた。最近、日本でも1台買った。

 「日本のバイク事情をどう見ますか?」

 「バイクブームがすごいですね。折り畳み式、ピストバイク(固定ギアのバイク)、電動、ママチャリまでいろんなバイクが楽しい。でも気になるのは、サイクリストがちゃんと認められていないことかな。リスペクトされていない。ドイツでは自動車より、エコなサイクリストの方がさまざまな権利を認められています」

 同感。バイクは良き市民の乗り物なのだ。空気入れで地球を照らせれば、バイクはますます良いものになるだろう。地球をリスペクトしたい。これを広めたくて私は聞いてみた。

 「PUYLの商品化の予定は?」

 「実は今、生産パートナーを探しているところです」

 安かろう、悪かろうの製品にはしたくない。大企業には生産数量が合わない。日本の精密加工製造業がベストだと2人で納得した。金属加工と樹脂部品成型(筐体部)、電磁誘電の機構部品、充電池とライトの電気部品の組み込みを一貫製作できる中小企業はありませんか? この記事を読んで「ウチの会社で」と思われた読者の方、私に連絡をください。Kaiさんと一緒に新価値を創りましょう。

 地球にグッド・サイクリストを増やすプロジェクト。バイクはもっと軽く自由で、良い乗り物になると思う。

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