いつか起業したいのですが、どうすればいいでしょうか?岡村社長に“働く”について聞いてきた(2/2 ページ)

» 2010年03月12日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       

 店を開業するものの、お客さまはほとんどいませんでした。しかしそこであきらめず、クリーニングの技術や洗剤の研究を始めました。そして知人から「早くて、安くて、キレイにクリーニングをかけると、お店は繁盛する」とアドバイスを受けました。そこで価格を下げ、とにかく一生懸命働き続けました。やがて少しずつですが、お客さまが定着するようになり、33歳のときにはクリーニング「サンドライ」のフランチャイズは70店舗に拡大。年商は5億円を超えました。

 かといって「自分は経営者として成功した」と思っていません。まだまだ私には、経営者としての夢があり、それを実現するために強い信念で日々の仕事に携わっています。「一寸の虫にも五分の魂」といいますが、Mさんもいまからご自分の中で炎のような熱い思いと、どんなことにも揺らぐことのない信念を構築してみてはいかがでしょうか。

25歳のときに「岡村板金」を経営していた岡村勝正社長(右から2番目)

岡村勝正 (おかむら・かつまさ)

1945年生まれ。1970年に自動車修理業「岡村板金」を設立。72年にクリーニング業「サンドライ」設立し、78年にはサンドライのFC店舗は 70店、年商は5億円となる。76年から「抜け毛・脱毛」を改善するための研究を始め、91年には発毛システムを完成させる。そして93年に毛髪クリニックリーブ21を設立をし、2001年からは世界で唯一のコンテスト「発毛日本一コンテスト」を毎年開催。現在は全国102カ所に店舗を展開する。経営のほか、CM制作などの宣伝、新規事業に幅広く携わる。


編集部からのお知らせ

連載「“働く”ことについて」では、読者の皆様からの相談を受け付けております。投稿についてはこちらからお願いします。なお、受け付けました内容に関しては、記事中でご紹介させていただくことがございますので、ご了承ください。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.