コラム
» 2010年03月08日 07時00分 UPDATE

杉山淳一の +R Style:第28鉄 流氷を追って知床へ! ダルマストーブ列車でオホーツク海岸の旅 (1/5)

2月中旬から3月初旬にかけて、北海道のオホーツク沿岸は流氷の季節だ。この季節しか走らない観光列車に乗って、流氷を見に行こう。実は道東エリアは、中国で大ヒットしたある映画のロケ地でもある。

[杉山淳一,Business Media 誠]

 冬の北日本は雪だらけ。どこもかしこも同じ景色……と思ったら大間違い。北海道のオホーツク沿岸は、2月中旬から3月初旬まで流氷の季節だという。JR北海道も、この時しか見られない景色のために、観光列車を仕立てて盛り上げている。

ay_map.jpg 今回のルート。GoogleMapsで筆者による各ポイントについての説明が読める

パノラマ車窓が楽しい「流氷特急オホーツクの風」

 日本列島の中で北海道は独特の景色を持っている。それは“大陸感”だ。広大な大地、360度の地平線。点在する都市と散在する農村、そのほかは手付かずの大自然である。本州以南に住む人にとって、それは異国情緒に近い。そんな北海道に君臨する鉄道は、まさに大陸横断鉄道の趣きがある。荒涼とした風景に単線の線路が延び、そこをディーゼル特急が駆け抜ける。収穫の秋には長大な貨物列車が仕立てられる。

 北海道の中心都市、札幌からは、稚内、網走、釧路、函館の各方面へ長距離特急が出発する。今回乗車する列車は網走行きの「流氷特急オホーツクの風」だ。網走方面には定期列車の特急「オホーツク」が2往復設定されており、こちらはどちらかというとビジネス特急の趣きがある。しかし「流氷特急オホーツクの風」は違う。車両はJR北海道ご自慢のリゾート車両「ノースレインボーエクスプレス」を使用。5両編成のうち中央が2階建て車両。前後2両は観光バス風のハイデッカータイプ。ただしハイデッカーといっても鉄道車両のサイズだから、バスよりずっと視点が高い。しかも、先頭車は運転室との仕切りがなく、大きなフロントウィンドウから前面展望を楽しめる。北海道ならではの車窓を満喫できる列車だ。

ay_01.jpg 札幌から網走へ「流氷特急オホーツクの風」

 「流氷特急オホーツクの風」は一年中走っている列車ではない。2010年は1月30日から3月7日まで運行する。札幌発は07時55分、終点の網走着は13時21分。途中の停車駅は岩見沢・美唄・砂川・滝川・深川・旭川・上川・丸瀬布・遠軽・生田原・留辺蘂・北見・美幌・女満別。なんと、約5時間半もの旅である。

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