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» 2010年03月05日 17時23分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:好材料が多く、注目される指標の発表前に大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10368.96円 △223.24円
売買高 17億4718万株
日経平均先物 10370円 △230円
売買代金 1兆2711億円
TOPIX 910.81 △13.17
値上がり銘柄 1459銘柄
東証マザーズ指数 417.15 △4.58
値下がり銘柄 128銘柄
日経ジャスダック平均 1219.93円 △2.78円
変わらず 80銘柄
騰落レシオ 95.05% △3.34%

日経平均

好材料が多く、注目される指標の発表前に大幅高

 米国市場が堅調、円安と言うことに加え、日銀が追加の金融緩和政策を検討していると新聞で報じられたことや同様に中国の景気刺激策が継続されると新聞で報じられたことが好感されて買い先行となりました。前日の大幅安の反動や外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も買い越しと伝えられたことから寄り付きの買いが一巡した後も堅調な展開が続きました。ハイテク銘柄など輸出関連銘柄が買い気配で始まるなどほぼ全面高となりました。

 後場に入ると上げ幅縮小となる場面もあったのですが、週末の手仕舞い売りと買戻しに目先筋の売り買いが絡んで、方向感なく小動きとなりました。週末に米国雇用統計の発表があり、市場への影響を見極めたいとして積極的な売り買いは手控えられ、目先筋の手仕舞いの売り買いや持高調整の売り買いが中心となって方向感がなかったものと思います。好材料が多かった割には上値の重くなる場面もありましたが、週末の米国市場次第では水準訂正となる可能性もありそうです。

 小型銘柄も堅調とはなりましたが、主力銘柄がほぼ全面高となる中で見送り気分が強く、上げ幅も限定的となりました。東証マザーズ指数は大幅高となりましたが、日経ジャスダック平均は小幅高に止まりました。先物は前場はまとまった売り買いが散見されましたが後場に入るとほとんど見られませんでした。まとまった売り買いが出るところでは指数も動きが出るのですが、追随する動きはなく方向感を出すまでには至りませんでした。

 もみ合いを抜けた感もありますが、まだ底割れ懸念が薄れたという段階かもしれません。中国での金融引き締め懸念、欧州での金融不安、米国での金融規制の問題に日本の需給悪化懸念、が徐々に薄れていることは確かなのですが、決算月ということでの需給悪化懸念は一過性のものと考えられ、認識してはいるのでしょうが懸念が薄れるには時間が必要ということであり、しっかりと上に抜けてくるには時間が必要ということなのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 基準線をサポートに上に抜けた感じです。ただ、まだ遅行線が日々線を抜け切っておらず、底入れ確認とは行きません。雲の分厚いところでもあり、遅行線も日々線の下落前のもみ合い水準にあり、まだ上値の重い展開が続くのかもしれません。遅行線が日々線をしっかり抜ける、つまり日々線が雲を抜けて「三役好転」となるまでは上値の重い展開となると、慎重に見ておいた方がいいかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 遅行線が日々線を抜けかかって来ました。日々線も基準線や転換線のサポートを確認した格好で、強含みの展開が期待されます。ただ、日々線はまだ雲を抜けるには間があり、遅行線が日々線のもみ合いの日柄でもみ合う可能性もあり、まだ方向感が出ないものと思います。

円相場

NYダウ

 引き続き雲の中で底堅い展開となっていますが上値も重い状況が続いています。RSIもストキャスティックスも今度は下げ足りないような感じでしたが、雲の下限を意識して底堅く、戻りを試す展開となっています。まだしばらくは雲の中での動きと見ておいていいのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

これまで売られたものにも高いものが多い

日立建(6305) 1989 △75

 総じて堅調な相場の中で、中国の景気刺激策が継続すると新聞で報じられ、中国の景気拡大期待が中国関連銘柄として評価される同社への買いが入り大幅高となりました。

三井不(8801) 1493 △39 、 菱地所(8802) 1409 △40

 両社に加え、住友不動産(8830)など不動産株が軒並み堅調となりました。日銀が4月から追加の金融緩和を行なうと新聞で報じられ、金利低下メリットのある不動産株が買い戻しも含めて買われました。

昭和シェル(5002) 613 ▼5

 ほぼ全面高となるなかで、いっこうに下げ止まらず年初来安値更新となりました。原油価格が軟調となったことに加え、2月23日に大幅減配を発表してから売りが止まらず、軟調となりました。

エイチ・アイエス(9603) 1840 △210

 5月か始まる上海万博や6月のサッカーワールドカップの需要が期待できることに加え、空港の発着枠拡大が同社にとてメリットがあるとして国内大手証券が投資判断を引き上げたことが好感されて買われ、大幅高となりました。

任天堂(7974) 26300 ▼70

 円安に振れたにも関わらず軟調となりました。特に売り急ぐ材料があったわけではないのですが、米国で週末に注目される経済指標の発表もあり、昨日まで5連騰で大きく上昇していたことなどから、利益確定売りに押されたものと思います。

電 化(4061) 372 △19

 特に目立った材料があったわけではないのですが、2月3日に第3四半期決算を発表、通期業績の上方修正をしなかったことから、売られ昨日まで下落が続いていたことから、週末の持高調整での買戻しが入り、大幅高となりました。

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