プロ講師が使う、参加者の口を開かせる心理テクニック(2/2 ページ)

» 2010年03月05日 08時00分 公開
[木田知廣,INSIGHT NOW!]
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アイスブレークのコツ

 以上がアイスブレークのコツですが、「意外と簡単。これならできそう」と思って、1人でも多くの人がトライしてくれたらうれしいですね。ただ、これにはコツがあります。

 それは、指示の出し方で、アイスブレークのアクティビティをやる時には、何らかの形で説明をするわけですが、その話し方に本当のコツがあります。

 具体的には、参加者の動作を1つ1つ言葉に出して指示するのです。

 例えば、大人気のアイスブレーク「逆さ後出しじゃんけん」だったら、こんな感じ。

 「では、ペンを置いてこちらを見てください」

 「隣の人とペアを作ってください」

 「2人で話し合って、先攻と後攻を決めて下さい」

 「はい、先攻の人は手を挙げてください」

 そうすると人間不思議なもので、講師の言うことに従うのが普通になっていって、こうなればもうしめたもの。「コミットメント」なんて言いますが、一度講師の言うことに従うモードに入った参加者は、そのモードをセッションの間中引きずります。なので、セッション中にも、「では、この判断が正しいかどうか、意見をお願いします」などの問いかけに素直に反応してくれるようになるのです。

 スティーブ・ジョブズを始めとして、「人前で話して聞き手の心を動かす」ことは今やリーダーには必須のスキル。ぜひブラッシュアップしていってください。(木田知廣)

 →木田知廣氏のバックナンバー

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