このボクが、“日本一のニート”を目指すことができたワケちきりん×phaの「そんじゃーダラダラと」(2)(1/5 ページ)

» 2010年03月05日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 正体を明かさない謎の社会派ブロガー・ちきりんさんと、日本一のニートを目指しているphaさんの対談2回目。京都大学を卒業したphaさんは、生活をしていくために就職したが、そこで“社内ニート”のような立場に置かれることに。そして28歳のときに会社を辞め、ニートの道を選んだが、そのときの彼はどのようなことを考えていたのだろうか。

ちきりん×phaの「そんじゃーダラダラと」:バックナンバー

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pha(ふぁ)さんのプロフィール

31歳。大阪府大阪市出身、現在は東京都内に在住。京都大学を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。今は毎日ふらふらしながら「日本一のニート」を目指している。

独学で覚えたプログラミングを用いてネットに数々のWebサービスを公開。また、プログラマなどが集まったシェアハウスである「ギークハウスプロジェクト」を運営している。

phaのニート日記


就職したけど“社内ニート”だった

phaさん

土肥(編集部) phaさんはどのような学生生活を送られていたのでしょうか?

pha 大学に入学したのはいいものの、授業にはほとんど出席せずにダラダラとした生活を送っていました。寮に入っていたのですが、ダメ学生が集まってひたすら麻雀を打っていましたね。僕がいたころは、寮に住んでいる学生の半分以上は留年していました。僕は留年はしなかったのですが、2年間休学していました。

 休学といっても留学したり旅行をしていたわけではなく、ただひたすら寮でダラダラしていただけなんですが(笑)。僕が通っていた京都大学は国立大学なので、休学だと授業料がかかりません。3年生になったとき、周囲の友達は就職を考え始めていた。でも僕は働く気はないし……というかやる気もないし。じゃあとりあえず休学でもするか、といった感じでモラトリアム的に休学していました。

土肥 phaさんの世代というのは就職氷河期の影響を受けた、いわば“ロスジェネ世代”。こうした社会的な影響というのはありますか?

pha 僕に関しては全く関係ないですね。たぶん僕はどんな時代に生まれても働きたくないって思ってる気がします。バブルであろうが不景気であろうが、明治時代でも江戸時代でも。

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