自作『フラグマン』の『事故の現場』、顛末に触れよう。
レンジ爆発事故多発により、ユーザーの批判の矢面に立たされた街の気の良い電気店店主。彼の苦境を見かねた主人公は、オリジナル電気本社に乗り込み、広報室長と社長と対峙(たいじ)する。社長会見の台本をちらっと見た主人公は、即座に零点と書き込み、大企業幹部にこう迫る。誰に対して謝罪しようとしていたのか? テレビ、新聞?」――。あっけにとられた広報室長に対して主人公はさらに畳み掛ける。「(レンジ爆発で)実際にケガや火傷を負ったのはお客さん。謝罪は小手先じゃない。謝るべき人に真っ先に謝らない謝罪は、謝罪なんかじゃない」――。
もちろん、現実と漫画は違う。しかし、「謝る」という行為自体に境目はない。今後、トヨタの消費者やユーザーに対する姿勢を注視し続ける必要があると筆者は考える。
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