謎の社会派ブロガーのちきりんさん、日本一のニートを目指しているphaさん。ネットの世界で注目されている2人が、新聞など権威ある文章が、いかにパターン化されているかを語り合った。ちきりん×pha「そんじゃーダラダラと」対談を全10回にわたって連載する。
31歳。大阪府大阪市出身、現在は東京都内に在住。京都大学を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。今は毎日ふらふらしながら「日本一のニート」を目指している。
独学で覚えたプログラミングを用いてネットに数々のWebサービスを公開。また、プログラマなどが集まったシェアハウスである「ギークハウスプロジェクト」を運営している。
土肥(編集部) phaさんは「日本一のニート」を目指されているようですが、大学卒業後は働いていたんですよね。
pha 大学を卒業するときに「できるだけ働かなくて済む楽そうな仕事はないかなあ」と探していました。それで適当な楽そうな会社の事務員として、「働きたくないなあ」と思いながら嫌々3年ほど働いていました。
ところで、なぜちきりんさんと僕が対談することになったんでしょうか?
土肥 ちきりんさんに「誰かと対談しませんか?」とお声をかけたところ、「phaさんとお会いしたい」と指名がありまして。
pha それは光栄ですね。
土肥 ちきりんさんは、なぜphaさんと対談を希望されたんですか?
ちきりん 1年半ほど前に、phaさんが作られているプログラムを見たんです。それがとても面白くて。最初に見たのが「圧縮新聞」。このほか「訃報ドットコム」「村上春樹風に語るスレジェネレーター」など、どれもこれもメチャクチャ面白い。また面白さだけではなく、感動もしたんですよね。
なぜ感動したかというと、私は“おちゃらけ社会派”と称してブログを書いています。そのおちゃらけ……つまり笑いの部分で目指しているものが、phaさんのプログラムの面白さと同じだと感じたからなんです。「あ〜、私もこういう面白さを文章で表現したいんだ」って。
pha 僕もちきりんさんのブログは読んでいました。よく友達の間でも話題になっていますし、読んでいて面白いなあと思っています。
ちきりん 本当ですか?
pha 本当ですよ。主張はいつもすごくはっきりして分かりやすいですし、文章も分かりやすい。その上、おちゃらけ成分が入っているので、すごく読みやすいので読み物として好きですね。
ちきりん ありがとうございます。
pha 僕のプログラムもふざけたものが多いのですが、自分は生粋のプログラマではないと自覚してますね。プログラム自体は大したことないんですが、発想で勝負という感じで。
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