若い人、もっと自信を持って――「結婚は一番のセーフティネット」ツヴァイ・田路正社長(4/4 ページ)

» 2010年03月03日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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――仕事で忘れられないエピソードを教えてください。

田路 思い出に残っていることといえば、2004年にジャスダックに上場したことですね。ただ私は“感動屋”なので、ちょっとしたことでも感動してしまう。例えばお昼ご飯においしいお弁当を食べただけで、感動する。

 よくお客さまから手紙をいただきますが、その内容にも感動することが多いですね。最近、退会されたお客さまからこのような内容の手紙をいただきました。「おかげさまで、私は妻になることができました。同時に母親にもなれました」――。男性は40代の方で子どもが1人いらっしゃるのですが……この手紙を読んだときはとても感動しましたね。

――「結婚したい」という意思はあっても、なかなか行動を起こせない。そんな人も多いのではないでしょうか?

田路 おっしゃる通りです。お金を支払って出会いを求める――ということにまだまだ抵抗感を覚える人は多いですね。しかしそのお金はコストとして考えるのではなく、投資として考えてみてはいかがでしょうか。例えば英語を勉強するために英語学校に通う人は多い。これは自分への投資と考えている人もいるでしょう。なのでパートナーを探すということも「多くの人と出会える」という風に意識を変えてみてはいかがでしょうか。結婚相手を探すだけではなく、パーティーなどを通じて異業種の同性と知り合う機会もあります。多くの人と出会えば、いまの仕事にプラスになるかもしれません。

――結婚を考えている人に何かメッセージはありますか?

田路 いまの若い人はもっと自信を持ってもいいのではないでしょうか。例えば弊社で成婚される人のほとんどは共働きをされています。やはり若いうちは「2人で家計を支える」という意識も大切だと思います。これまでの男性は「妻を養う」という意識が、少し強すぎたのかもしれません。しかしいまでは家計を2人で築き上げることが当たり前になっているので、男性はもっと女性の声に耳を傾けた方がいいかもしれません。もちろん女性も男性の声をきちんと聞く。これが新しい家族……というより普通の姿になりつつあるのではないでしょうか。

 不景気の影響で、いまは雇用面で不安を抱えている人も多いかと思います。しかし家族というのは“一番のセーフティーネット”と考えてみてはどうでしょう。例えば男性の年収が300万円、女性が200万円であれば、家族の収入は500万円。これだけあれば、2人で生活していくのも難しくはないでしょう。若い人たちの間で「2人で家庭を作ろう!」という気持ちが高まっていけば、世の中はさらに明るくなっていくのではないでしょうか。

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