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» 2010年03月03日 08時00分 UPDATE

若い人、もっと自信を持って――「結婚は一番のセーフティネット」ツヴァイ・田路正社長 (1/4)

1975年、30代前半の独身率は男女ともに20%を切っていたが、2005年には男性が 49.5%、女性は37.1%に達した。晩婚化が進んでいる状況に対し、結婚相手を紹介する「ツヴァイ」の田路正社長はどのように見ているのだろうか。結婚相手紹介サービス業界が果たすべき役割などを聞いた。

[土肥義則,Business Media 誠]
yd_taji.jpg ツヴァイの田路正社長

 “草食男子”という言葉に違和感を感じている――ツヴァイの田路正(たじ・ただし)社長はそう話す。

 「なぜ優しい男性のことを“草食”と呼ぶのでしょうかね。むしろ気配りができる男性が増えたということは、女性にとっても社会にとってもいい時代になったのではないでしょうか」――。

 田路社長は2000年に、イオン(旧ジャスコ)から「ツヴァイ」に赴任した。同年、社長に就任。ちょうどそれからの10年の間に、日本では結婚に関する考え方が大きく変化した。中でも2008年に出版された『「婚活」時代』(山田昌弘、白河桃子、ディスカヴァー携書)をきっかけに、“婚活”という言葉が一気に広がった。著書の中にはこのようなことが書かれている。「女性たちよ、狩りに出よ。男たちよ、自分を磨け」と。この本の影響を受け、実際に“狩り”に出た女性は多いのだろうか。また男性も自分を磨き、結婚相手を積極的に探し始めたのだろうか。

 田路氏が社長に就任したころは、ツヴァイでの活動は個人で動くのが当たり前という時代だった。しかし5年ほど前から、少しずつ変化が出てきた。例えば家族そろって説明会に足を運んだり、資料を取り寄せ家族で相談の上入会を決めるケース。また友だちと一緒に無料コンサルティングに来店したり、ツヴァイに入会するケースも珍しくないという。こうした背景には何があるのだろうか。

 「いまの若い人たちは少し臆病になっているのかもしれません。でもそれは彼らの責任ではないと思います。かつては会社の上司や近所の人たちが、お見合い相手を探してくれました。しかし今はそうした“お世話をしてくれる人”が少なくなったので、自分の力で結婚相手を見つけなければなりません。いきなり結婚相手を……と言われても、一歩を踏み出すのは難しいのではないでしょうか」と、田路氏は見ている。

米国で見たスーパーに衝撃を受ける

 田路氏は1948年、兵庫県で生まれた。学生時代はボーイスカウトに夢中になり、キャンプなどを行う目的で米国へ渡ったが、田路氏は現地のスーパーを見て衝撃を受ける。「日本も必ず米国のようになる」――そう感じた。

 そして大学4年生のときに「スーパーに就職したい」と自分の意思を伝えたものの、先生や親からは相手にされなかったという。それでもスーパーに対する憧れは強く、1972年ジャスコに入社した。1972年といえば、ダイエーの売上高が三越を上回るという、ターニングポイントの年でもあった。

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