雇用の改善の遅れや欧州での金融不安を嫌気して一時大幅安となるなど軟調な展開清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年02月26日 08時51分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

輸出株中心に反発が期待される

第一三共(4568) 1788 ▼9

 日本で特許切れ成分を使った後発医薬品事業に参入する。子会社で後発医薬大手のインド社とも製品開発で協力、主力事業の一つに育てる。日本の製薬大手が国内で後発医薬事業を本格的に手がけるのは初めて。

東  レ(3402) 488 ▼3 、 日立プラ(1970) 588 ▼10

 共同で海外での水処理事業に乗り出す。海水の淡水化に使うRO膜(逆浸透膜)で世界最大手の東レと排水処理装置などにノウハウを持つ日立プラントが技術を持ち寄り、新興国向けの事業の受注や技術供与を狙う。

三井ハイテ(6966) 636 ▼4

 日産自動車(7201)から電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)の基幹部品、モーターコア(鉄芯)を受注した。三井ハイテックは既にトヨタ自動車のHVにモーターコアを供給しており、自動車の電動化の流れを追い風にトヨタ意外にも供給を広げる。

住軽金(5738) 79 △1

 タイに自動車の熱交換器向け部品の製造拠点を新設する。国内では拠点閉鎖などで事業構造を見直し、強みを持つ自動車分野を中心に海外で構成をかけ、成長市場の需要を取り込む。

電 化(4061) 359 ▼4

 石油化学製品2品目を値上げすると発表した。製紙や繊維などに使われるポリビニルアルコール(PVA)と接着剤などに使うEVAエマルジョンで5%から10%の値上げとなる。原料のナフサ(粗製ガソリン)価格の高騰を転嫁する。

村田製(6981) 4695 ▼150

 従来品より体積を約50%小型化した赤外線センサーを開発した。小型化したことにより、薄型の機器にも搭載できるようになり、環境対応が進む家電市場を開拓する。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1980万株

買い  1710万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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