明日から始める! 初めての自転車通勤(最終回)冬場の通勤、どんな服装がいい?(5/6 ページ)

» 2010年02月25日 18時00分 公開
[西幡治美(金森マーケティング事務所),Business Media 誠]
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天気が悪い日はどうする?

 雨や風、そして雪。身体をむき出しにして走る自転車にとって、天気が悪い日はつらい。視界が遮られ、危険度も増す。

 雪の日は雪がタイヤにくっついて、マウンテンバイクに装着するような凹凸のあるブロックタイヤでさえ、やがて回らなくなってしまう。凍り付いた冬の道にはスリップの危険もある。雨で視界が遮られれば事故の危険性が増し、自動車と同じくハイドロブレーニング現象によりブレーキングに支障が出る事もある。道中での突発的な小雨や雪などは致し方ないとしても、家を出るときから悪天候の時は乗るのを回避した方が良い。

 苦しい、辛い思いをしながら、必死に自転車に乗って嫌な思い出を作るより、翌朝の澄み渡った空の下を走る方がいい。自転車自体が嫌になるような環境でのライドはおすすめしない、というのが大方の意見だ。

 「自転車通勤が続いている人は、無理をしません。週1回でも、月に5回でもいいんです。あくまでも楽しく続ける事が長続きのコツです」(弘重さん)

 自転車通勤を始める以前に、主流だった通勤スタイルとの併用で、手堅く、安全に自転車と付き合おう。無理して怪我でもしようものなら、本末転倒、というものだ。

 天気ではないがもう一つ、お酒を飲んだ日も自転車には乗らないように。会社帰りに飲むことが最初から分かっている日は公共交通を利用して出勤する、あるいは会社に自転車を置いて帰る判断を。自動車だけでなく自転車も、飲酒運転は厳禁だ。

雨の休日、自転車の手入れをしてみては?

 通勤で毎日自転車に乗っていると、だんだん休日にも自転車で出かけたくなってくるだろう。もし、自転車に乗ってでかけるつもりの休日に雨が降っていたら? 選手なら、部屋でも自転車に乗れるローラー台などを利用してトレーニングをするところだろう。しかし自転車通勤を始めたばかりの方々には現実的ではない休日活用法だ。

 ここはひとつ、雨の休日はじっくり自転車をメンテナンスしてみてはどうだろうか。サイクリングサロン・ヒロシゲ(参照記事)の弘重さんに、初心者でも扱いやすいメンテナンスグッズを紹介してもらった。

スーパージャンボ ブレーキ&パーツクリーナー(和光ケミカル)

 逆さまにしても使えるクリーナー。使いやすく、チェーンの油汚れがきれいに落ちておすすめ。使用時は汚れてもいいよう、チェーンの下に新聞紙やいらない布などを敷いて使おう。


ラスペネ(和光ケミカル)

 ラスペネは、フッ素樹脂配合の潤滑剤。ギアやチェーンを掃除した後にラスペネをさすと滑りがよくなり、さびを防ぐ。ちょっと濡れている状態でも使用できるので便利。


ロードコートワックス(TACURINO)

 フレームを超ピカピカに磨ける、タクリーノのロードコートワックス。スムースな布にワックスをつけ、優しく磨くだけでOK。パーツクリーナーとしても使えるので便利。 →楽天市場で購入

 自分でメンテナンスすることにより、ちょっとした自転車のアクシデントにも気づきやすくなり、安全性も高まるだろう。また、構造にも詳しくなれるので、突発的な問題が起きた時も、より落ち着いて対応できるようになる。

 折角買った大切な自転車だ。しっかりお掃除してピカピカに磨き上げ、1日でも長く愛用できるように大切にしてほしい。

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